「バングラデシュの母子保健センターを支援する会」第3回チャリティコンサート
高田あずみ&宮坂純子デュオリサイタル
を開催

期日 平成13年6月9日(土)  18時30分開演
会場 長崎市松が枝町4−27
旧香港上海銀行長崎支店記念館
п@095−827−8746
出演者 バイオリン  高田 あずみさん
ピアノ      宮坂 純子さん


◎ コンサートの演奏曲は,下記のとおり。

Program
モーツァルト ソナタ ト長調 KV.301
ベートーヴェン スプリリングソナタ Op.24
* * * 休 憩 * * *
クライスラー ロンディーノ
バッハ 無伴奏タルティータ3番より,ガヴォット
クライスラー 美しきロスマリン
バルトーク ルーマニア民族舞曲
マスネ タイスの瞑想曲
サラサーテ チゴイネルワイゼン
* * * アンコール * * *
バラディ シチリアーノ
グノー アヴェマリア


昨年末,毎回私達のチャリティコンサートにピアニストとして協力していただいている

宮坂純子さんに「今度のコンサートに東京からプロのヴァイオリニストが来てくれて
ピアノとのデュオリサイタルができないかな・・・」
という実現不可能な夢物語を話しました。
それが,まさか実現するとは。

実際,高田あずみさんを見るまでは,半信半疑でした。
「ジュネーブ国際音楽コンクール入賞」という実力を聞き,そんな奏者がまさか私達の
チャリティコンサートなんぞに来てくれるかな,という気持で6月9日を迎えました。

演奏が始まると,弦の音色は流れてるのに,時間が止まり,10曲もの演奏が
アッという間に終わりました。
アンコールのアヴェマリアで,日頃たまってた心のゴミを浄化することができました。

今後のボランティア活動を続けるアドレナリンを心に注入してくれた,
高田あずみさんと宮坂純子さんには,心より感謝申し上げると共に,
ご来場下さった皆様にお礼を申し上げます。
             ”バングラデシュの母子保健センターを支援する会”会長 河内 英一


コンサート会場でいただいたアンケートの声を一部紹介します。
スプリングソナタの演奏は,とてもすばらしいものでした。
これだけの演奏を生で聴けたのは,大変幸福でした。
胸をえぐられるような音で,本当に魂に響き,脳髄に浸透してきました。
本当にすばらしかったです。
ルーマニア民族舞曲,チゴイネルワイゼンが特に素敵だったと思います。
ヴァイオリンをこんな間近で聴く機会は,滅多にないので良かったです。
非常に素敵な時間を過ごせて良かった。ありがとうございます。
ヴァイオリンの音色がやわらかくて,美しい演奏でした。
身近に聴けて,心が安らぐひとときをありがとうございました。
クライスラーの愛の喜びも機会があれば,お聴きしたいです。
滅多に聴けないすばらしい演奏。とても良かったです。
またこういう機会があれば,来たいと思います。
生の音を聴く機会があまりなかったので,とても新鮮でした。
心地よい時間でした。
やわらかく優しいのに,心に響く力強い音に感動しました。
普段,音楽とは縁遠い生活をしていて,曲目など難しいことはまるでわかりませんが,
聴きにきて良かった。ありがとうございます。
スタートからもう圧倒されるような,すばらしい透きとおった音色でした。
曲目も良い選曲がしてあって,感動いたしました。


     

出演者プロフィール

高田 あずみさん

3歳より才能教育でヴァイオリンを始める。1973年桐朋女子高校音楽科に入学,鷲見三郎氏に師事。

76年桐朋学園大学音楽学部入学,海野義雄,三善晃,岩崎淑の各氏に師事。80年同大学を卒業。

81年日本演奏連盟推薦新人演奏会でプロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番を,またベートーヴェン・チクルスでヴァイオリン協奏曲を外山雄三指揮名古屋フィルハーモニー交響楽団と競演。82年桐朋学園大学研究生課程修了。

83年12月第2回日本国際音楽コンクール第4位入賞。

85年9月第41回ジュネーヴ国際音楽コンクールで最高位(1位なしの2位)に入賞し内外の注目を浴びる。

82年からは定期的にソロ・リサイタルを行い常に高い評価を得ている。一方,バロック・ヴァイオリン奏者としての才能も認められ,81年より「オトテール・アンサンブル」のメンバーに加わり,アルヒーフ・レーベルにレコーディングをおこなう。

最近では,「バッハ・コレギウム・ジャパン」のコンサート・マスターの他,「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」「レストロ・アルモニコ」などの日本における主要なオリジナル楽器アンサンブルの中心的な存在となっている。

94年からは古楽器による「アンサンブル・ルクレール」を結成。さらにジャズの分野でも「スウィート・ファンタジア・オーケストラ」のソロ・ヴァイオリニストとしてコンサートやレコーディングに参加している。

東京都交響楽団,大阪フィルハーモニー交響楽団,新星日本交響楽団,東京フィルハーモニー交響楽団など各地のオーケストラとの共演をはじめ,音楽祭,放送レコーディング等において,ソロ,室内楽と幅広く活躍している。

また,無伴奏作品によるCD「高田あずみ◎Solo!」,「バルトーク◎ヴァイオリン・ソナタ」(音楽之友社)をリリースし,絶賛を得る。95年度村松賞受賞。現在,東海大学教養学部芸術学科非常勤講師

宮坂 純子さん

国立音楽大学卒業。
1968年「NHKピアノのおけいこ」で伊達純氏に指導を受ける。

仏でペルル・ミューテルの指導を受ける。
来日ヘルムート・バルトに認められ1982年独留学。
フライブルク国立音楽大学大学院卒業。
ピアノをH.バルト,室内楽をハインツ・ホリガーの各氏に師事。
ヴェルツブルク国立音楽大学大学院入学。
卒業後同大学非常勤講師を勤める。
チェンバロ,ハンマーフリューゲル,クラヴィコードをグレン・ウィルソン,チェンバロをE..W.D.ウルザマー,ピアノをA.トルガーの各氏に師事。
ヴェルツブルク音楽大学オーケストラとの共演を始め,スロバキア・フィルと共演。
独中心に欧州各地で多数のコンサートを行う。

86年ヴェルツブルクのバッハ週間でチェンバロ協奏曲の夕べ出演。

86年ヴェルツブルク楽友協会室内楽コンクール2位入賞。

87年クリストフ・バインハルトの古楽器の為の協奏曲を初演,絶賛されバイエルン放送協会に収録。
外務省の後援でヴェルツブルクにて日本現代作曲家の夕べ企画参加し出演。
ベルギーの89年ブルージェ国際コンクール入賞(ハンマーブリューゲルのモーツァルト,フランドル音楽祭)G.レオンハルトに高い賞賛を受ける。

92年帰国。日本各地での演奏を開始。
NHK「FMリサイタル」をはじめ数多く放送収録。

95年村松賞受賞。現在,活水高等学校音楽コース教諭。

砂川啓子,伊達純,伊達ナナ,土屋美寧子,佐々雅子,成田えみ子,山本万佐子の各氏に師事。
国際芸術連盟会員。ドイツフォノ社よりCD「ハンマーフリューゲルによるモーツァルト」,98年日本コロンビアDENDNより「モーツァルトクラヴィーアのための作品集」を発売。

1999年,2000年の「バングラデシュの母子保健センター」を支援する会チャリティコンサートに出演。