◎ 第4回チャリティコンサート開催
 

平成14年6月29日(土),長崎市の旧香港上海銀行記念館に於いて第4回チャリティコンサートを開催しました。
今回は,ロンドン・ニューヨークなど世界中で活動されている森本ミユキさんのソプラノリサイタルです。

コンサートポスター コンサートプログラム表紙
第4回チャリティコンサートを終えて

その表現力の豊かさで、世界各地で高い評価を受けている、ロンドン在住のソプラノ歌手『森本ミユキ』さんが今回の特別ゲストでした。

イギリス及びイタリアの国際音楽コンクールで優勝などの経歴をお持ちで、今回のチャリティコンサートの為だけに、ロンドンから駆けつけてくださいました。

狭い会場とピアノだけの伴奏という制約の中で、森本さんが選んで下さったオペラのアリアからの数曲に加え、私共からのかなり無理なリクエストを聞き入れて下さり、心から楽しませていただきました。

特に、後半の一曲目の「アヴェマリア」(グノー)は、昨年のヴァイオリンと聴き比べる為にお願いしましたが、同じ曲でもこんなに印象が違うのかと、鳥肌が立つような感動をおぼえました。

アンコールにもこころよく応えていただき、すばらしい仏料理のフルコースのあとで、さらにすこぶるおいしいデザートを食べた時の満足感と充足感を与えてくださいました。 

最後に、私共130余名の少ない聴衆とはいえ、手を抜くことなく完璧なまでの一流の舞台を披露して下さった森本さんに心より感謝申し上げますと共に、今後のご活躍を祈念しています。

格言【生の音楽に勝るものなし】
       事務局 河内英一

*当日の曲目*

今の歌声(ロッシーニ「セビリアの理髪師」より)、私の愛するお父様(プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」より)、
影の歌(マイヤベーア「ディノーラ」より)、
ドレッタの夢(プッチーニ「つばめ」より)、
サマータイム(ガーシュウィン「ポーギーとベス」より)
アヴェマリア(グノー)、
歌の翼(メンデルスゾーン)、
私を守ってくれる人(ガーシュウィン)、
ザ・マン・アイ・ラブ(ガーシュウィン)、
アイ・フィール・プリティー(バーンシュタイン「ウエストサイド物語」より)、
一晩中でも踊れたのに(ロウ「マイ・フェア・レディ」より)
・・・アンコール・・・
ジュリエットの嘆き(「ロミオとジュリエット」より)、
グリーンスリーブス、
アメージンググレース

【アンケート】から

・大変良かったと思います。感動しました。
・生のコロラトゥーラソプラノを初めて聴きました。複雑な響きですばらしかったです。
・生で聴く一流のオペラ歌手のコンサート。すばらしい夜のひとときでした。長崎ということで、蝶々夫人とか歌っていただければ、もっと良かったです。
・一流のお二人の演奏が聴けて、良かったです。バングラデシュの報告も興味深く聞きました。
・本物のソプラノを身近で初めて聴いた
・すばらしいひとときを有り難うございました。会の発展を祈ります。
・森本ミユキさんのソプラノリサイタルすばらしかったです。森本さんも宮坂さんも世界で活躍なさっている方なので、嬉しく思いました。
二ノ坂医師の現地報告会

       

☆ 森本 ミユキ(コロラトゥーラ・ソプラノ)

 東京都出身。小笠原みち子氏に師事。国立音楽大学声楽科を卒業後渡英し、ギルドホール音楽大学音楽院オペラ科を卒業。以来、キリ・テ・カナワなど一流の歌手達を数多く育て上げている世界的声楽教授、マダム・ヴェラ・ロージャに師事。ロンドンを本拠地として、ヨーロッパはもとよりアメリカ、ニュージーランド、そしてシンガポール、マレーシア、タイなどの東南アジアでも活躍。「魔笛」の夜の女王、「後宮よりの逃走」のコンスタンツェ、「愛の妙薬」のアディーナ、「ランメルモールのルチア」、「椿姫」、「ホフマン物語」「トゥーランドット」のリウなどで、絶賛を浴びた。

 日本デビューは東京文化会館における(財)ソニー音楽芸術振興会主催「今日の演奏」で果たし、最上級の評価を得る。その後、NHK−FM番組への出演を始め、各地FM局主催のリサイタル、福岡RKB毎日放送主催「三井ホームスペシャル・森本ミユキ・ニューイヤーリサイタル」など、日本での活動にも力を注ぐ。アメリカでのCBSテレビやフランスでのラジオ・フランス、イギリスのBBCラジオ番組などにも数多く出演している。

 21世紀の幕開けは、ニューヨークのカーネギーホールでのリサイタルで飾り、ロンドン、ニューヨーク、東京と三都市にベースを広げ、音楽活動をしている。英国ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズ国際音楽コンクール優勝、イタリアのヴィオッティ国際音楽コンクール第三位ほか輝かしい受賞歴をもつ。確かな歌唱力と豊かな表現力は定評があり、日本が誇るソプラノ歌手の一人である。今年これからの主な公演は、英国内でのコンサート活動のほか、秋には「ソプラノとバリトンによるオペラ・デュオの夕べ」を10月16日、東京オペラシティでの公演を皮切りに、マレーシア、シンガポールをめぐる予定となっている。

☆ 宮坂 純子(ピアノ伴奏)

 NHK「ピアノのおけいこ」に出演。国立音楽大学付属高校を経て、同大学卒業。砂川啓子、伊達純の各氏に師事。フランスでペルルミュテール氏に指導を受ける。フライブルク音楽大学大学院室内楽ピアノ科卒業。ヴュルツブルク音楽大学大学院ピアノ科終了。在学中に古楽器に魅せられ、古楽器科に転入学、同大学卒業。ピアノ室内楽をH.ホリガー、チェンバロとハンマーフリューゲルをG.ウィルソン、E.v..デァ・ベンの各氏に師事。同大学講師を経て帰国。1986年、ヴュルツブルク室内楽コンクール最高位入賞(ピアノ)。1989年、ブルージュ国際コンクール入賞。1992年、フォノ社(独)よりCD「ハンマーフリューゲルによるモーツァルト」発売。日本コロンビアよりCD「モーツァルト、クラヴィアのための作品集」発売。1995年、村松賞受賞。現在、活水中学・高等学校教諭。