■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 新・スタートレック  STAR TREK The Next Generation ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
TVドラマ
アメリカ放映期間/1987年〜94年
原案・製作:ジーン・ロッデンベリー 
テーマ曲:ジェリー・ゴールドスミス
CAST
ジャン・リュック・ピカード(艦長)パトリック・スチュワート
ウイリアム・ライカー(副長)ジョナサン・フレイクス
データ(主任ナビゲータ)ブレント・スパイナー
ウォーフ(保安主任)マイケル・ドーン、 
ジョーディ・ラ・フォージュ(主任機関士)レヴァー・バートン
ディアナ・トロイ(カウンセラー)マリアナ・サーティス、 
ビバリー・クラッシャー(医療部長)ゲイツ・マクファーデン
ガイナン(バーテンダー):ウーピー・ゴールドバーグ
アメリカのみならず全世界的にファンを作った古典的SFテレビシリーズ「スタートレック」の18年後製作された2次ヴァージョンである。CAST、ストーリー、画像共にパワーアップしたこのシリーズはその後の2つのシリーズ「DEEP SPASE9」「VOYAGER」と続く中でも最も根強い人気を誇っている。現在シリーズで続いている劇場用映画版もこのCASTで作られている。(最新版「叛乱」は1999年公開済み)

STORY

 24世紀の宇宙連邦の艦隊旗艦、USSエンタープライズ号はピカード艦長指揮の下クルーと共に宇宙探査の長い旅に出る。途中謎の知的生命体Qとの遭遇や、別宇宙域からの強敵ヴォーグ等の襲撃を受けながら様々な種族との交流や葛藤、様々な危機を乗り越えるクルー達の冒険の物語。

ひとこと

旧シリーズでもそうだったがこのSFドラマはシナリオが実によく出来ている。話が実におもしろい。よくある善玉悪玉の区別がここではあまり無い。悪者とおぼしき側の文化も描き平等な宇宙の住人として扱っている事が多いのは原案者のジーン・ロッデンベリーのスタンスらしい。例えばあるエピソードでクルー達の遺伝子を盗もうとする種族が登場するのだが、この種族の祖先は伝染病でごく少数のみになりクローン人間を作り生きながらえてきたところ限界が近くなり、やむを得ず他の遺伝子を狙わざるをえなくなったと言うものだった。最後は星の滅亡で移住を余儀なくされた科学未発達の移住民をシブシブ受け容れると言うストーリーだったのだが、互いの異種文化を受け容れ進歩していく両者を描こうとする見地からここには悪玉の存在は描かれていないのがこのドラマらしいところだ。ストーリー全体もこのようによくありそうな宇宙の戦いを描いた物はごくごく少数で、テーマとなるのが多いのは、種族間の葛藤、母星への郷愁、民族問題、異文化への理解、自己の存在といった事柄がよく扱われる。

シリーズの象徴たる人物こそ艦長だろう。旧シリーズではウイリアム・シャトナー演じるジェームズ・カーク船長が大活躍した。この艦長は大変な熱血漢で艦隊の規則を破ることも厭わない人物として描かれていた。Next Generationのシリーズで艦長を務めるのは舞台出身のパトリック・スチュワート演じるジャン・リュック・ピカード艦長が登場する。前シリーズとはあらゆる意味で対照的な人物だ。まず言えるのはフランス人だという点。アメリカにこの手のドラマの司令官役で外国人の設定と言うのは希だ。放送された当時のアメリカはレーガン元大統領に象徴される強い指導者を求めていた頃である。このピカード艦長と言う人物は規律を重んじ、いかなる危機にも冷静沈着、クルーを絶大に信頼し、理不尽な的には絶対に臆することのない理想的な指導者として活躍する。時代が求めた理想だったからこそファンの絶大な支持を得たのだろう。その後このドラマを一身に象徴する存在になってしまった感さえある艦長である。(ところが面白い事に製作者のロッデンベリーは、禿げ上がった舞台出身の役者を艦長に据えることに反対してらしい。その後右腕達の意見を理解し起用したそうである)

クルーの面々もバラエティーに富んでいる。副館長のライカーは典型的北米人。(演じているジョナサン・フレイクスは監督としての評価も高く、TVシリーズ中の手がけた演出作は実際面白い。写真左端)) 常に人間性を意識するアンドロイドのデータ少佐(人気はこの人物がピカイチ。左より2人目)) 以前は敵対関係だったクリンゴン星人のウォーフ中尉(演じるマイケル・ドーンはこれまた人気TVシリーズだった”白バイ野郎ジョン&パンチでレギュラーだった。写真右より3人目) フランス人の黒人という珍しい設定の機関主任ラ・フォージュ少佐(演じるレヴァ・バートンは大ヒットTVドラマ”ROOTS”で主役のキンタ・クンテ役を演じた人。写真右端) 読心術にたけたベタゾイド星人のカウンセラーのディアナ・トロイ(写真左より3人目) 地球人の女医、クラッシャー(写真右より2人目) 以上前作に比べても大変バラエティに富んだ面々が並んでいる。

映画のシリーズもこのクルー達によるもので、既に「NEXT GENERATIONS」「ファースト・コンタクト」「叛乱」の3作と続いている。TVシリーズはとっくに終わっているが再放送や映画シリーズの方で相変わらずの人気を誇っている。未見の方はケーブルTVでないと見れないが機会が有れば是非見て欲しい。大人が見て楽しめるシリーズであることは間違いないので・・・・


  

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