7-1、検査コース ラインに入るまで

さて、いよいよ検査です。
ここでポイントがあります。

もし、雨の場合、ヘッドライト検査時に水滴がレンズについていると確実に落ちます。光が乱反射するためです。よって、ボロきれを用意しておき、検査ラインに入ったら、ライト検査の前に水滴をふき取ります。

また、4灯式ヘッドライトの車の場合(国産車の多くは2灯式ですが、外車は伝統的に4灯式が多い)は、ロービーム側のライトを殺しておきます。まず不思議なのですが、光軸検査はハイビームだけ測定します。一般的に、2灯式の場合は、ロービームとハイビームはひとつの電球で点灯させる2重フィラメントのため、同時に点灯させることはありません。つまり、ロービーム、ハイビームは切り替えるとどちらか一方しか点灯しません。しかし、4灯式の場合、ハイビームにしても、ロービームも点灯したままです。つまり、この光軸テスターでハイビームを測定すると、ロービームもつけっぱなしになる4灯式では同じく乱反射を起こして検査に落ちるからです。どうもテスター側の構造欠陥としか思えませんけどね。
いずれにしても対策は簡単で、下図のように、ガムテープで中央部を貼り付ければOK。これはラインに行く前に準備します。
検査後は忘れずにはがしましょう。

なお、あくまでも4灯式の場合です。2灯式は関係ありません。



検査コースはこんな外観です。鮫洲の場合、一般小型車は7.8番を使用します。



まずここの列に並ぶと、係員がやってきて外観検査です。まずボンネットの鍵を開けておきましょう。 係員がきたら、車外に出て、書類を渡し、”ユーザーです”と一言えば、そのあといろいろ指示されますので、それに従っていきます。具体的には、車内に戻り、前にいる係員の指示に従ってライトオン、ハイビーム切り替え、ウインカー左右、ハザード、クラクションを軽く一発、さらにウォッシャー液確認。その後係員が横を見ながら後ろに回りますので、同じくウインカー、ハザード、ライトオン、ブレーキふみ、バックにギアいれ(必ずブレーキ踏みながら。バックのライト切れをチェックします)を行って、タマきれなどが無ければOKで。仕上げに係員が車内の走行距離を確かめると同時に車外に出て、、先ほどほど鍵を解除していたボンネットを自分で開け、係員に原動機番号、車体番号を確認してもらいます。外車の場合、原動機番号が見えない場合があるので、その場合はライン検査の最後にある、下回り検査で確認してもらうよう言われます。特に問題が無ければ外観検査終了。


ラインに並びます。


係員の指示に従い、ライトやウィンカーをつけます。



係員が後ろでブレーキランプやバックランプを確認します。ハザードも忘れずに。


車体番号とエンジン形式のチェック






いよいよラインに入っていきます。ここでポイント。この白い線(多摩だと黄色線)に来たとき、車が真っ直ぐになるように進入するようにします。前後右タイヤを、白線の内側に乗せる位がぴったりです。多摩の場合、黄色線と白線の2ラインあります。確か黄色の線に右タイヤを乗せればぴったりだったと思います。