第12章　初詣

初日の出ツアーに出かけたときの、オープンカー軍団。

・年の瀬の12月、ベイレスから、ショック関係の部品が届いた。メーター上の距離、およそ10万キロ。しかし実質、もっと距離を走っていても不思議の無いX1/9であるが、ショックなんぞは、およそ替えたことがなさそうな感じである。

まあ、まずは先日吹っ飛んだ、トランクフードオープナーのワイヤーから交換することにしよう。こちらは、大して面倒も無く交換終了だ。これで、運転席にプライヤーを常備する必要がなくなったわけだ。

さて、本題のショックとアッパーマウントインシュレーターの交換と行きますか。
ショック交換も、コツが掴めさえすれば、そんなには面倒な作業ではない。しかも、作業後の乗り心地は激変するので、その効果たるや、なかなか楽しいものだ。

今回のショックは、純正ではなく、社外品をチョイスする。

いつものように、ショックASSYを外し、スプリングコンプレッサーでバネを縮め、ショックを移植する。今回は､アッパーマウントインシュレーターも交換なので、旧ASSYから利用するのは、実質バネだけである。

さてと、そんなコンなで、足をバラす。ショックASSYを分解し､バネを取り出す。新ショックにバネを入れ、アッパーマウントインシュレーターを組み、センターナットを組めば、一丁上がり。簡単、簡単と、車体にマウントしようとすると、あーら、ここで落とし穴が。

なんと、微妙にインシュレーターのボルトと、車体のボルト穴の位置が合わない。うーん。インシュレーターも純正ではないもんなァ。

もう、すっかり現物あわせに抵抗感は無いので、さっさと車体側の取り付け穴の一部を、やすりで広げてやる。もちろん、慎重に削る部分を考えないと、ショックASSYそのものが車体から傾いてついてしまうので、その点は考慮してあわせた。仕上げはサビ止めにタッチアップを塗っておく。

そんなこんなで、他の部分も同じように作業して、おしまい。

早速、試乗する。おおー、足回りが、シャキッとしていますねぇ。これは感動モノです。なんたって、加減速時に、前後にシェイクされなくなって、快適そのものです。本当は、もっと早く、こういう状態にしたかったんだけど、もう、共同所有1年の期限の、3ヶ月前になっちゃったんです。

もう、なんだか嬉しくって、あちこち乗り回してしまう。

そんなおり、世の中、ユーノスロードスターのヒットで、オープンカーがブームとなっている。更に、同僚氏の身の回りにも、オープン乗りがいつのまにか増殖している。定番のユーノスロードスター、X1/9の曾孫の、フィアットバルケッタ、そして極めつけが、ルノースポールスピダーである。

時は、正月を迎えようとしている。そんな中、オープン4台で、銚子までツーリングが計画された。当然、X1/9は、整備後のシェイクダウンである。

東関東自動車道をひた走り､有料道、一般道を走りつづけて、銚子に着く。うーん、こんなにも、X1/9というクルマが乗りやすいとは思わなかった。エンジンパワーは確かに小さいが、雰囲気がイイのですよ、雰囲気が。

実は、冬に乗るオープンカーって、それなりに着込めさえすれば、実は快適なのです。夏は逆に暑くてかなわん。コレは乗ってみた人でなければわからないことだろうなぁ。

結局、X1/9の整備の為に、部品だけでも40万円程度はつぎ込んだであろうか。尤も、円高のおかげで、これくらいで済んでいるのであって、ショップに出したら、軽く100万円は取られているのではないだろうか。

なんだか手放すのが惜しいのだが、お別れはもう目の前にやってきている。