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【13】オレ流--

男の挙げ方
 4月2日 広島との開幕戦。開幕投手の川崎が打たれるも0−5から逆転勝利。
「選手たちが自分たちの力でもぎとった勝利だ。オレの力じゃない」

8月25日 巨人戦、先発の山本昌が3回途中4失点でKO。追撃もわずか1点及ばず惜敗。
「今日のゲームは最悪の駄作だ。監督が勝手に絵を描いて失敗した」(落合語録から)


ドラゴンズがリーグ優勝を果たした。インターネットのアンケートも、勝因の一番は落合監督の采配と多くの人が見ている。昨年の阪神も、監督が交代するとこうもチームの雰囲気が変るものかと感心させられたものだ。

それだけトップの責任は重いと言える。

オレ流と言われて、さも他とは違ったことをしているように受け取られているが、落合語録を見れば、それは、上に立つ人のごく当たり前の心配りであることが解る。

彼は、選手(現場)をよく見て、現場の人間が一番輝くことが出来るように、その存在価値を自他ともに認められるように導いた。当たり前のことが出来にくい世の中で、余分なことを言わず、それを実行することがオレ流といわれる所以だろう。

人がもっとも輝くのは(生きがいを感じるのは)、人からいわれたことをするのではなく、自分で考えて努力して、その結果が認められることだ。自分の力が、誰かのためになった喜びを感じられる時だ。

落合監督はその人生の機微をとてもよく知ってい た。選手、コーチ、スタッフに花を持たせて、そして結局、一番男を挙げた。賢い。(2004/10/06)

14.父を偲ぶ

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