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     【7】
初午(はつうま)祭り

         神様はどこにでもいらっしゃる

  東鮓本店のビルの屋上に、お稲荷さんが祭ってあります。「東稲荷」と言います。小さいながらも、商売繁盛、五穀豊穣、開運を祈って、社員ともども取引業者さんもお誘いして、東稲荷祭の日には神主さんに祝詞を賜わりお参りします。お参りの後、店の宴会場で、業者さんと懇親会をします。

昭和30年代の初め屋上にお稲荷さんを建てた時は、内輪だけで初午のお参りをしていたそうです。その後、お金のやり取りが、ほとんど銀行振込になって、取引業者さんと直接ゆっくりお話する機会が少なくなってきたので、この祭りの日に、業者さんとの懇親会を持つようになりました。

お忙しい中、多くの取引先の社長さんや、担当の方がきて下さいました。そこで、私もちゃっかりこのホームページの宣伝をさせてもらいました。

どんなにITや様々な技術革新のおかげで情報が入ると言っても、信頼に足るものは、人を介したものが一番。また、人と人との信頼関係があって初めて正確な情報は伝わるものです。

「同じ釜の飯」という言葉がありますが、酒を酌み交わし、食事をすると、人々は和やかな雰囲気の中で話ができるというモノです。もちろん、お供えをいただいたりして、業者さんにはかえって気の毒かもしれないのですが、東稲荷祭に業者さんにもお声を掛けていることの趣旨をご理解して、お許し戴きたいと思っています。

お正月に近所の氏神様にお参りするくらいしか能がない私ですが、この小さなお稲荷さんでも、前に立つと、ちょっぴり神妙な気分になります。神様というのは、どこにでもいらして、祈る気持ちのある人の所へ寄り添って来て下さるのでしょうね? 

所で、東鮓本店の「いなりずし」は、ごはんに酢レンコン黒胡麻 を入れています。レンコンの 爽やかな歯ざわりがなんとも言えず美味しいものです。 ちなみに、昭和30年以前は、どこでも入れていたと聞きますが、この酢レンコンいなりを現代によみがえらせたのは現社長と当時の岩田調理長の 共同研究によります。

東鮓本店 には昔から、おすしハーフ(昔はお茶受け すしと言いました)というメニューがありますが、そのほか、にぎりすしは一つからでもお召し上がり戴けます。 お召し上りになったことのない方には、是非とも一度ご試食して頂きたいと思います。(2004/04/23)

■初午祭りは、本当は旧暦2月の最初の午(うま)の日なのですが、その頃はまだ寒い季節です。東稲荷祭は暦にこだわらず、いつも暖かくなった4月に催しています。

 8】「すし喰いねぇ」-名古屋弁とすしの関係

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