2006年からGooBlogを連動させた。また、2007年1月から、写真は独自のサーバーを立てた。全体をこのページ(http://www.nextftp.com/ishihahi/)で表紙として管理している。
一方、SNS(MIXI, NYC365.net)からのリンクは、原則としてこのページに張らず、このページの独立性を保っている。ただし、問い合わせのあった知り合いには個別に「そっと」教えている。
これは、1996年にWEBでありながら、"Completely Private Home Page" という逆説的な命名を行った考え方と同一である。
まだアメリカに居た1996年9月に気まぐれで作り始めたホームページだが、予想に大いに反して3日坊主で終わらず、一応、7年以上も続いている。
その間に僕と家族は帰国し、米国のバブル経済もはじけ、日本の経済状況はなかなか低迷を脱せずにいる。
イギリスの親会社の米国撤退やGLB法のあおりもあり、1998年にアメリカで立ち上げに参画した会社は清算され、メンバーもアメリカで散り散りになった。
--- Baltimore, Philadelphia, Boston, Florida。
日本経済が悪くなっているといっても、土地や株価がバブル前の水準に戻ったのみであり、僕のように資産をあまり持たない人間にとっては、むしろ「暮らしやすい」という面が多い。
しかし、日本の問題は「将来」である。高齢化の急速な進行・教育レベルの低下・国としての競争力の低下などから、年金や国の財政は破綻寸前のところまで行っている。一方、金融不安から資金はリスク運用から離れている。
行き場を失った資金は国債位しか投資先を見出せず、国がこのままでは破綻すると言われ、クレジットが先進国中最低レベルまで落ちつつも、長期金利は03年5月には、一時的ではあるが、史上最低レベルの0.5%にまで低下した。
さて6年前、デジタルカメラについて、「当面、僕は買う気はありません。」と書いた。その後の技術の進歩のスピードはほぼ予想通りであった。6年経って、ついにフィルムに追いついた(画像の緻密さのみを見れば、すでに追い越した)。
この結果、2002年は僕の本格的デジタル化元年となった。
最近のホームページの話題 がもっぱら写真関連のことばかりなのは、これが理由である。
僕のホームページを訪れた人からいつも、「なぜ? お前はそんなに暇なのか? (= そんな時間があるのなら、ちょっとまじめに働いたら給料も上がってもう少しましな生活ができるだろうに。)」と聞かれるので、97年1月に、E-Mailをいただいた一人に送った返事をほとんどそのまま掲載して、僕の考えていることを紹介させていただきます。
○○ 様
97年1月
Hiro in New York
E-MAIL をありがとうございました。
実験的に(自分のために)始めたホームページですが、やはり知っている人から反応があるとうれしいものです。
どうせ見る人の人数は限られているのだから、「手作りの味」「スピード」を重視し、「パーフェクトは狙わずに」「思ったことをなるべく大胆に」「気楽に」「気負わずに」書いている(書いていこうと思っている)つもりです。
アメリカで生活して感じる事を忘れぬよう記録する、というところから始め、どうせならそれを友人達に(手紙代わりに)見せてきずなを深めようという発想で始めました。見たい人は見れば良いし、見たくなければ見なければ良い。ホームページは押し付けがましさがなくて良いと思います。
(最初にホームページを作ったときには、アドレスを知らせたので宣伝めいてしまいましたが。)
距離は全く関係ない。仮に同じ町内に住んでいても顔を会わせたり近況報告等をし合わなければ地球の裏側にいるのと同じだし、逆に地球の反対側にいてもどういう生活をし、その中で何を感じ、考えているかがわかればずっと「近い」と言えそうな気がします。
そういう意味で、近年の通信技術の発達は、完全に距離を越えてしまった気がします。
しかし、僕は生まれつき気まぐれなので、あと1年もして誰もがホームページを持つような時期が来たら、今のような形では運営していないかもしれません。他人と同じことをやるのは嫌いですから。
常々思うことは、「何か事が起きたときにすぐに対応できるようにしておくためには何も起きていないときから考えておくことが必要」ということです。通信技術もしかりです。インターネットが何たる かを「ある程度(少しだけでも)」知らなければ、どう使うかは見えて来ない訳です。
写真の方は、すべてプリント(こちらでは一般的な4X6インチを外注のPhoto Lab に出し、スキャンしています。僕の短い経験では、写真の種類(絵柄)によって見た目の印象がずいぶん異なるように思えます。一般的には、コントラストの高い写真の方がディスプレイ上の見栄えが良いように思います。
日本でもアメリカでもデジカメが相当ブームになっていますが、まだまだプリントアウトして鑑賞するに足る品質に達していないため、当面、僕は買う気はありません。
キャノン、ニコン、コダック等大手メーカーはデジタルの世界に相当傾注し始めているのも事実ですが、まだプロの写真家(僕は別ですが)が使うレベルには程遠いという印象です。しかし、僕の好きなジョエルマエロウィッツ(Cape Codを中心にカラー撮影をする現代のカメラマン)が Adobe Photoshop というソフトを愛用しているように、プロのカメラマンが、撮影後の仕上げのために(自分のイメージにより近いプリントアウトを得るために)コンピュータ処理を用いる、といった使い方は、もう一般的になって来ているようです。
以上、長々とえらそうな事を書きましたが、僕はたぶん単なる物好きにすぎないのでしょう。
E-MAILをありがとうございました。
また機会があったらホームページを覗いてみてください。
(もしかしたら消滅しているかもしれませんが。)
Jan. 1997
HIRO
------------------< 補足 >------------------
要するに、以下のとおりであります。
僕がホ−ムペ−ジを作った理由
(1)僕の考えるHTML言語の特徴
a.極めて簡単
FORTRAN/BASIC/C/COBOL/APL等とは全く異なり、ワ−プロの延長であり、極めて簡単。(計算用のプログラムを書くための言語ではなく、単なる記述言語なので当然だが。)b.簡単な割りに表現力が多彩
(最近はワ−プロ文書や表計算のワークシートをそのままHTMLファイルに変換することも一般的になっている。)
c.ハイパ−リンクによる階層構造が情報整理に向いている
また、ハイパ−リンクは人間の論理思考過程に極めて合っている。また、人間の探求心にも合致している。このため、文書・イメ−ジ・グラフ・表など全体の情報管理の一元化が可能である。d.将来性がある
これはマイクロソフトの WINDOWS97(その後発売延期により、 WINDOWS98 となった)によりいっそう加速されると確信する。
(WWWを1つのドライブと同じように管理する設計となるため。)
簡単な言語だから、普及が予想される(もっとも、「誰でも」という訳には行かないだろうが)。
(2)自分の生活情報整理に便利だから
文書・画像・表・関連文書等が階層的・有機的に整理できる。