従来の技術
【背景技術】
【0002】
本出願人は、特願2008-171049号により、身体(切断脚の大腿断端部)に装着される上側構造部31(ソケット部)と、この上側構造部31に連結され下端部に接地部(足部)を有する下側構造部32(下腿義肢部)を連設して成る義足F’(大腿義足)を提案しており、この義足F’を構成する上側構造部31と下側構造部32の連結部38には、使用者の体型(骨格)に合わなかったり、身体へ装着した後、身体が成長により変形するなどして、身体に対して上側構造部31が最適でない装着状態(設計通りの角度でない装着状態)となった場合を考慮して角度調整機能が具備せしめられている(図10参照)。
【0003】
具体的には、この連結部38は、下側構造部32に断面方形状の突状部34、上側構造部31に凹状の被嵌連結部35が設けられ、突状部34にはリング部材36が設けられ、突状部34はこのリング部材36のリング孔36c内に配設され、リング部材36の周面部に等間隔(90度毎)に設けられた4つの貫通孔36b夫々にはリング孔36c内の突状部34を支持する支持部材37が設けられ、前記リング部材36は前記被嵌連結部35内に螺着嵌合される。
【0004】
従って、突状部34に対してリング部材36を最適な角度で配設すべく各支持部材37を適宜な量だけ突出させて突状部34を挟持することで、上側構造部31に対して下側構造部32を身体に合った最適な状態で連結することができる(尚、身体へ装着した後、身体が成長するなどして変形したとしても、それに応じて突状部34に対してリング部材36を角度調整すれば良い。)。
【0005】
また、支持部材37の基端部は被嵌連結部35により支承されるため、使用を重ねることで支持部材37が突状部34から離れる方向へ移動することは確実に防止され、よって、調整した角度が変わってしまうという問題点が生じることもない。
【0006】
よって、常に良好な歩行が行えることになる。
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