- 氏子総代というのは各山組町より一名選出されます。氏子総代は各山組町の氏子を代表し、総代会を構成します。総代会は神社の維持管理や諸行事の企画運営に責任を持つ重要な公的機関です。祭礼の執行についても、指導的な立場にあって円滑に進むように努めています。
- 大溝祭では主に下記のような仕事を行い祭礼が滞りなく進むように努めています。
大溝祭関係行事での役割
大溝祭での役割
【神事寄合】
- 祭に参加する代表が集まり巡行路や巡行時刻など、祭礼全般の具体的な内容を話し合います。この話し合いの内容に従って祭礼は進められます。
- 総務は寄合での議長を務め議事運営に努めます。
【道路の使用願い提出】
- みんなのものである道路の一部を曳山・神輿が占有するので、それに伴い道路を管轄している警察に使用許可の願いを提出します。
【各組道路検分】
- 道路検分とは、曳山巡行とお神輿渡御にあたり道路幅と高さを測り通行に支障の出ないように前もって問題点を解消するために行われます。各組組長と共に実施します。
【交通案内看板設置】
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曳山巡行に伴う渋滞を回避するためのご協力を請う旨の案内板を設置します。本町通は緊急車両が走る道路なので警察のほうでは道路規制で通行止めには出来ないために、役員会でこのようなお願いをする看板を立てています。
【各組曳山警備員名簿】
- 曳山巡行に伴い各組で曳山警備員を出して事故の無い様務めます。
- 各組氏子総代から集めた警備員の名簿を氏子総代総務は警察へ提出します。
【神前協議・宵山】
- 直会の儀が済むと、この後、神前協議に移り明日の大祭に向けて協議を行います。
- 主に雨天の場合の対処方法について協議されます。
【神前協議・例大祭】
- 曳山に付添った組長全員が到着し全員が参集着座終われば、氏子総代総務は、神前協議を行います。
- 前日の協議内容に変更や追加等を確認します
【御神輿舁人神酒授与】
- 氏子総代総務は、宰領の挨拶に対し「お役目大儀に存じます。どうか十分気をつけて、一件の事故も起こらないようよう宜しくお願いいたします。」との答礼のあと、準備した赤襷を渡し、神酒、かわらけ、角切赤飯、洗米、海老、雑魚、を授与し、副宰領には白襷を渡し同様の給仕をします。この後他の神輿舁人に対しても給仕を行います。
【御神輿渡御】
- お神輿の招き
- お神輿が石段を下がるまで(正確には神輿に神霊が遷されるまで)日の丸扇子は開かずに招く。
- 神霊が遷された神輿は(神社馬場では)開いて招く。
【出立の儀】
- 神霊遷しが済むと社務所に移動し渡番組長の給仕によりコップで「出立酒」を祝います。 その場へ宮元組長二人は神輿渡御出発の挨拶を氏子総代総務に言上します。この挨拶で全役員は社務所を出て神輿の渡御(馬場三回返し)に移ります
【神輿の積込(渡番)】
- 馬場三回返しが終わると渡番町の神輿舁人・組長三人・氏子総代と総宰領、副宰領は神輿の車への積み込みの準備をする。
- 神輿の副え棒の繋ぎ横棒の紐を解き、取り外す。(紐は結びやすいように解き、副え棒と繋ぎ横棒は外さずその場に下ろす。紐を解くときに縛り方を忘れないようにする事。)
- 4トン車をバックで「神霊遷し」の場所へいれ、神輿を4トン車に積み込む。(神輿台は使わず、神輿の前後二箇所をロープで縛り、ボディ三方を紅白幕で巻く。)
【渡御車両乗車】
- すべての渡御準備が終了したら、それぞれ所定の渡御車両に乗り込み町内巡行に移ります。
乗車車両 | 乗車員 | 調達係 |
一号車(軽四トラック) | 露払い(宮元乗車) | 宮元 |
二号車(軽四トラック) | 剣鉾、傘鉾、太鼓、稚児 | 宮元 |
三号車(黒乗用車) | 宮司、巫女 | 氏子総代 |
四号車(普通ワゴン車かバス) | 宮元衆 | 宮元 |
五号車(普通ワゴン車かバス) | 町長、区長、副区長、責任役員 | 氏子総代 |
六号車(四トントラック) | 神輿、渡番組長、総宰領、副宰領 | 氏子総代 |
七号車(普通乗用車かバス) | 氏子総代 | 氏子総代 |
【御神輿還御(渡番)】
- 神輿を4トン車から下ろし、「神霊遷し」の場所の神輿台に置き、副棒と副棒のつなぎ横棒をお神輿に取り付けます。総宰領の指揮で、神輿が回り、神輿正面を御本社に向くと、
【御神輿招き】
-
役員の日の丸扇子の招きにより、神輿は石段を上がる。この際、神輿舁の疲れが甚だしいときは、紐か縄を前の副棒、黒棒にくくり、それを引っ張り石段登りを助ける場合もある。
【神輿舁人への労い挨拶(総代総務)】
- 神輿庫坂の周辺で、神輿舁を集め、氏子総代総務の挨拶。「雲一つない抜けるような五月晴れの快晴の下、伝統ある日吉神社の例大祭でございます大溝祭を、此処に一件の事故もなく無事終了することが出来ましたことは、誠に目出度く、皆様とともに心より慶賀に存ずる次第でございます。是ひとえに、皆様方の大溝祭を盛り上げようという温かいご理解と、力強いご協力の賜物と、心よりお礼を申し上げる次第でございます。今や全国各地におきまして、地域発展のため、色々な「村おこし運動」が展開されています。湖西に於ける唯一の曳山祭として、その伝統と華麗さを誇りますこの大溝祭を、立派に守り、私たちの故郷高島町発展の足がかりとして、今後さらに盛り上げていきたいと存じます。本日は皆様方早朝より大変ご苦労様でした。以上をもちまして、誠に簡単ですが私のお礼の挨拶と致します。皆様ありがとうございました。」とこのような挨拶。この後、続いて総宰領の挨拶があり、最後に副宰領の音頭により「日吉神社万歳」と三唱して例大祭の祭事を終了。
以上
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