読者のぶりぶり通信〔MAIL&FORMDECORD篇〕【No.039】

◆ へー、そんな学校もあったんですね。 - すう BACK

1998/07/09/03:19
はじめまして、たまぶりさん。
随分がんばって授業してこられたんですね。
私が学生のころ、そんな授業があったら、よかったのになーとうらやましく思いました。

私、本を読むのが好きだったので国語の授業は苦ではありませんでした。
教科書をもらったら、すぐ全部読んでしまうくらいだったので・・・。
でも、授業自体やテストはいかさなかったなー。

私は、もっともっと感想とかを質問されたかったけど、それよりも、漢字の書き取りの方が先生には大切やったみたい。私、もし、たまぶりさんの生徒やったら、きっと成績よかったかも・・・。

なんかね、数学の時間にも「先生、その公式はどうやってできたんですか?」とか「誰がどうやって発見したんですか?」とか余計な質問して、すごく嫌がられてた。そーいうこと、返事するのも大変っていう先生の気持ちも分かるんですけど、公式を生み出した人の物語なんかを聞かされると、私その公式を特別視してしまって、素直に覚えることができたんですよねー。とにかく覚えろ、余計なことはいいから、って言われると、その公式自体嫌いになってしまってました。だから、数学嫌いでした。

こうすればいいのにって思うことの内容はすごくシンプルでも、そこに前例がなかったり、テキストがないから面倒だったりして、なかなかシンプルな場所にたどりつけないんですよね。未知は恐いけど、案外やってみれば恐くなかったりするんですけど、最初の一歩がなかなかね。

ま、でもこんな授業が存在してたのなら、きっとどこかで誰かの栄養になってるはずですよね。
うーん、その時の生徒がうらやましいな。



★ たまぶり ★

すうさん、はじめまして。たまぶりです。
ずいぶん返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。

すうさんは、「本を読むのが好き」で、「もっともっと感想とかを質問されたかった」との由、そういうタイプの生徒って私の現場では決して多くなかったもんですから、うちの教室にいてはったら「きっと成績よかった」んとちゃいますかねえ。これは決してお世辞ではなくて…。というのも、すうさんの書いておられる国語や数学の件から察するに、ある言葉なり概念を、背後にある文脈や事象とともに捉えたいという性向が感じられるからなんですわ。

うちの国語嫌いのガキんちょどもも、授業を重ねるにつれ少しずつ変わっていきます。そのうち油断してると作品の読みをめぐって、こちらが打ち負かされてしまいますからねえ。(←清水義範「トンネル」の授業 がその一例です。)

    >ま、でもこんな授業が存在してたのなら、きっとどこかで誰かの栄養に
    >なってるはずですよね。うーん、その時の生徒がうらやましいな。
過分なお褒めの言葉うれしいです。現場での私のモットーは「期待はしないがベストは尽くす」でした。まあ、これって熱血教師の行動原理とはちょうど陰画(ネガ)の関係にあるんでしょうけどね。

過度に期待しないから、生徒たちの意外な反応や変化が楽しかったりうれしかったりして、いつも儲けたような気分にさせられました。「期待はしない」なんて言いつつも、心の奥底には期待感があるんやと思いますが…。それでも即効的にではなく「どこかで誰かの栄養に」というのんびりした感覚で眺めてたらええんちゃうかなあと、これは今でもそう思っています。

また、是非遊びに来て下さいね。リレー小説や掲示板への書き込みも大歓迎です。いつも閑散としてますさかいに。それでは、このへんで。



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