太極拳とは
特徴
効果
天律市武術協会副主席 ケ 洪藻 老師より
太極拳と気功、導引との違いについて(1999年8月13日)
北京市武術協会 李 徳印 老師より
太極拳とは
17世紀の中頃、明朝末から清朝初のまさに各地で戦乱が起こっていた時、民間で武術が非常に盛んに発展し、各種拳術の特徴を総合した新しい拳術の一種として太極拳は生まれたもので、8つの手法と5つの身法を以ってその基本拳式としている。
特徴
太極拳の拳勢は水雲流れるが如く、連綿不断で外柔内剛、意を用いて力を用いず、相手の変化に応じて勝利を得るなど独特の風格があり、これが多くの人々に受け入れられ発展し、現代では陳家、楊家、呉家、武家、孫家の5流派を成し、拳勢と太極槍、太極剣、太極刀、太極棍などなどの豊富な内容の拳種を含むものとなった。
効果
武術としての他、呼吸に合わせ、腹圧をかけながら、ゆったりと腕、脚、腰を大きく動かす結果、心臓に余分な負荷をかけずに呼吸量を高め、そして血液循環を促進することにより、内分泌、脂肪代謝を促しながら、内臓や他の器官の活動や機能を高めていくことができるので、消化器系の慢性的疾患や高血圧などの循環器系の障害等に対しても効果的である。
以上 天律市武術協会副主席 ケ 洪藻 老師より
よく太極拳は気功ではないかと言われますが、非常に似ている所もありますが、太極拳は気功ではありません。
例えば、静(安静)、呼吸、姿勢、形、これらの動作にはほとんど同じ要素が含まれている訳ですが、気功というのは、少しは簡単な身体を動かす動作もありますが、主に静の中で身体を鍛え、思考を集中するのは、身体のある部分、一点またはその他部分で意識して、ただ、自分の気血を身体全体に流動させるということを強調しています。
しかし、太極拳は、動、即ち動くことを主とし、動の中で静を求め、その静の中で身体を鍛える。これが気功と大分違うところです。
また、太極拳は、導引ではないか、体操と同じではないかとも言われますが、動くという面に関しては区分がないと思います。
しかし太極拳には、攻防の動作が含まれているの対し、導引、体操にはそれがありません。
例えば、体操にも柔らかい動作があっても、その柔らかい動作はあくまでも、身体を鍛えるためのもので、太極拳の動作は攻撃と防禦の動作で、それをゆっくりしただけです。
太極拳は攻防のうえにたって攻撃もするし、防禦もするからという、攻防のうえにたってできた拳法だから、それなりの意味と内容があり、それが体操と違うところです。
太極拳と気功がいくら似ていると、要点が似てるといっても、まだまだ違うところがあるから、太極拳は気功、導引、体操ではないということです。
以上 北京市武術協会 李 徳印 老師より