教室案内(2000年7月16日更新)
太極拳たちばなグループ(尼崎)
西宮太極拳同好会(西宮)
伊丹太極拳同好会(伊丹)
元龍太極拳交流協会(大阪)
尼崎太極拳同好会(尼崎)
行事案内(2002年3月2日更新)
主要大会等追加しました
図書案内(1999年6月23日)
基本用語(2000年9月16日更新)
老師紹介(2001年1月7日)
ケ洪藻老師(故人)を紹介しています。
団 体 名 |
会 場 等 |
指 導 者 |
主な種目 |
特 色 |
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尼崎太極拳 同好会 |
尼崎市立城内公民館 (電話 06-6488-8357) 毎週 水曜日 18時30分〜 |
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簡化24式太極拳 楊式108太極拳 陳式太極拳・剣 |
各人が課題をもって練習をしている。特に誰が指導者と言うことではなく、マイペースの相互学習をしているようである。当日は太極拳のほかにも、八卦掌の練習風景も見られた。(2000/7/12訪問) |
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元龍太極拳 交流協会 練習会場と種目については事務局まで確認をお願いします。 事務局 Tel 0742-40-0766
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精華生涯スポーツセンター 毎火曜日 10:00〜 東住吉スポーツセンター 毎火曜日 18:30〜 難波・リンデンビル2F |
木邨 仁彦 氏 米本 米 氏 橋本 和子 氏 宮本 恒子 氏 本郷 成保美 氏 |
簡化24式太極拳 楊式太極拳・剣 陳式太極拳一路、二路・剣 |
元龍会の練習始めということで、会場では、簡化24式太極拳、楊式太極拳、陳式太極拳一路及び長拳のグループに分かれて、2時間の時間一杯熱心な練習が行われていた。当日の指導者は、太極拳に風格さえ漂う木邨氏をはじめ、米本氏、橋本氏、本郷氏の超ベテラン揃いで、どの種目でも分かり易く、そして、要点を的確にとらえたレベルの高い説明が行われており、そばで聞いているだけでも参考のなるものばかりである。 例えば、木邨氏の担当した陳式太極拳一路(中級)では、套路の型を通して、太極拳理論に合致した「身体の中心」「身体のゆるめ」「開合」等々内的な部分について、動きを示しながらの質の高い指導ぶりであった。(2000/1/9訪問) |
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西宮太極拳 同好会 |
西宮市立鳴尾公民館 (電話 0798-47-3838) 毎月曜日 19:00〜 |
池田 るり子 氏 |
簡化24式太極拳・剣 |
各自が準備体操をした後、ベテラン会員が初心者に簡化太極拳を指導している以外は、特に堅苦しいきまりはないようで、当日は各自が競技用総合太極剣や32式の剣など、自分の課題の種目に臨んでいた。指導に当たっている辻田氏は、武術的視点から要所々々で、時には厳しく、時には優しく理論的なアドバイスを的確に与えていた。 このほか、形意拳などの練習も行われていた。(1999/11/22訪問) |
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伊丹太極拳 同好会 |
伊丹市立伊丹小学校体育館 毎月曜日・木曜日 18:30〜 |
吉森 忠弘 氏 高浦 猛 氏 |
簡化24式太極拳・剣 長拳 |
入念な準備体操から柔軟、圧腿、分脚、歩法等の基本を約40分かけ、漸く套路練習。練習は、簡化、剣、推手に分れ行われている。簡化を指導しているのは、全国大会での優勝経験も持つ著名な吉森氏で、身法、手法、歩法等については、非常に細かな点にも指導が及んでいるようで感心した。(1999/9/13訪問) |
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太極拳たちばなグループ |
尼崎市立立花公民館 (電話 06-6422-6741) 毎土曜日 19:00〜 |
中村 裕 氏 |
簡化24式太極拳 陳式一路太極拳 |
練習の中心は、足、腰、手の動きから身体全体の動きを説明しながら、套路の一つの型を丁寧に指導する単式練習で、指導の合間に身体に関する話なども織り込みながらの興味深い練習風景であった。(1999/6/5 訪問) |
2002年 4月13日 JOCジュニアオリンピック武術太極拳大会
尼崎市記念公園総合体育館
4月14日
全日本武術太極拳競技大会
尼崎市記念公園総合体育館
7月19〜21日 全日本武術太極拳選手権
東京体育館
9月29日 兵庫県フェスティバル
神戸市西代文化体育館
10月 6日 スポレク広島
広島県熊野町民体育館
10月20日 全国健康福祉祭(ねんりんピック)
福島県喜多方市押切川公園体育館
太極拳を学ぶ上で参考になった本
図書名 |
著者名 |
出版社 |
値段 |
武道の科学 |
高橋華王 |
講談社 |
740円 |
脳から心を読む |
大木幸介 |
講談社 |
640円 |
セルフコントロールの医学 |
池見酉次郎 |
NHKブックス |
890円 |
スポーツは体にわるい |
加藤邦彦 |
光文社 |
890円 |
禅呼吸法の実践 |
韓基旭 |
平河出版社 |
2000円 |
気の世界 |
戸川芳郎他 |
東京大学出版会 |
2266円 |
気とは何か |
湯浅泰雄 |
NHKブックス |
830円 |
気流れる身体 |
石田秀美 |
平河出版社 |
2060円 |
気 |
丸山敏秋 |
東京美術 |
1400円 |
索引 ポン(peng漢字では手偏に朋)
リー(lu漢字では手偏に履)
チー(ji漢字では手偏に斉の横2線抜き)
按(an)采(cai) リエ(lie漢字では手偏に列)
肘(zhou) カオ(gao漢字では告の下に非)沾(zhan)
連(lian) 随(sui) 粘(nian) 発勁 化勁 四正 四隅
捶法 圏法 鑚捶 崩捶 劈捶
ポン(peng漢字では手偏に朋)
両肘は円く伸びやかで、胸の前で平円をつくる。沈肩墜肘、外に力(エネルギ−)を転がすが如くがポンである。
太極拳における基本中の基本の技であり、どんな状況でも、終始ポン勁を内に含んでいる状態が求められる。ポン勁とは、力で力で当たることではない。ポンの時は、腕、肘は一定の孤を保もたなくてはいけない。
リー(lu漢字では手偏に履)
これは一つの横の力で、相手が自分に向かって攻め進んできた時、身体を脇にそらし、相手から自分の経路を失わせながら、力点に手を添えると同時に更に強烈な横に向かう力を与え、重心を失わせ、ふっ飛ばす。
手は相手の腕、肘に触れており、右、或いは左手が横向きになっていることからリーと呼ばれるらしい。
チー(ji漢字では手偏に斉の横2線抜き)
手の甲、肘、肩、背で相手を前に押すことで、外に向けての圧迫力である。目的は相手に自分の勁の作用の下で、バランスを失わせるで、この力は腰と腿から生まれる。
練習する時は、足は地を掴んで、前にある足は曲げ、後ろにある足は伸ばし、腰は力を出し、相手の重心に真直ぐに向かうことである。
按(an)
勁が下向き、外へ向かっていることをアンという。即ち、下へ向かう勁をもって、相手が自分の正面に向かって攻撃してくるのを阻止する。
アンを練習する時、腰は緩め、脚の付け根は座っているように曲げ、沈肩墜肘、気沈丹田、全身の勁は全て下へ引っ張る。
采(cai)
指で相手の腕関節を掴み、左或いは右、上或いは下へ、パッと一気に引っ張ることをツァイという。ツァイの勁は下へ向かおうとするなら、まず上へ向かって、左に向かおうとするなら、まず右へという原則の下に運用される。
リエ(lie漢字では手偏に列)
リエとツァイは一緒に連なっており、ツァイすれば即ちリエであり、ツァイの時、同時にリエ勁を運用し、相手の勁を軽く弱め、その身体を押さえる。
その遵守は、太極拳の中の「屯即ち打つ、打つ即ち屯」の原則である。
肘(zhou)
これは肘を曲げて、相手の胸のあばらを打つことである。
カオ(gao漢字では告の下に非)
これは肩から背を利用して、相手を打つ方法である。カオとチョウは一つに連なっていて、カオと同時にチョウの作用をもつ。
沾(zhan)
相手の手または身体の一部に、自分の手または身体の一部を触れて、相手の動向を察知する。意識でもって導かれた勁が、相手の向かってくる力と接することをいい、相手の情況によって、表面に触れることにより、その骨髄を知ることである。即ち、相手が動かざれば、こちらも動かず、相手が僅かでも動けが、こちらは先に動く、後の先である。
連(lian)
沾により、相手の手等に触れた後、離れずにいること。自我を捨て、相手の動きに従うで、即ち、推手の時、ただ主観的に攻撃しょうとするのではなく、虚実の情況を掴んで、その場その時に備えることである。
隋(sui)
相手の動きに随ってついて行くこと。隋は実際上、情況を総合してから、自分がとった自分のバランスを保ち、相手のバランスを崩すための最終措置である。自分は常にバランスを崩すことはない。
粘(nian)
相手に粘りついて離れないこと。沾していると同時に、相手に粘りつかなければならない。つかず離れず、影が形に従うように、相手を逃れられないようにする。また、自分に対し攻撃できないようにすることである。
発勁
蓄えた気を爆発的に打ちだすこと。つまり、力と精神を集中して、気を入れること。
化勁
相手の攻撃力を受け流して、相手の重心を崩すこと。
四正
東西南北の方向をいう。定歩推手を四正推手ともいい、この四正面動作を訓練するものである。
四隅
東北、東南、西北、西南の方向をいう。活歩推手を四隅推手ともいう。
捶法
中国拳法では拳を用いる技のことを一般に「捶」といい、直線的に突く技を衝捶・偸心捶などという。また突く時の状態によって登山拗歩捶とか進歩順歩捶などというが、拗歩捶とは前に出ている足と反対の手で突くものであり、順歩捶とは前に出ている足と同じ側の手で突くものである。突くときの拳の形状には拳を竪にして突く竪拳、横にして突く覆拳(陰拳)、甲を下に向けて突く仰拳(陽拳)がある。以上月間「空手道」編集部編『武術用語小辞典』より。
圏法
いわうる「廻し突き」であり、拳を振り回すようにして、敵の後頭部や耳下の急所を曲線的に打つものである。ボクシングのフックやスイングに似ている。応用として敵の首を巻きこんだりもする。手先だけではなく、腰のひねりを利かして打つことが重要である。以上月間「空手道」編集部編『武術用語小辞典』より。
鑚捶
ボクシングのアッパーカットの様に拳を下から突き上げるものである。中国拳法では拳を下から突き上げる技を一般に「鑚捶」というが、「轆轤捶」「翻車捶」などともいう。以上月間「空手道」編集部編『武術用語小辞典』より。
崩捶
空手の裏拳打ちと同様に、拳の甲側で上から打ちおろす技である。状況に応じて登山式、騎馬式、入環式などの姿勢で使いわけられる。以上月間「空手道」編集部編『武術用語小辞典』より。
劈捶
拳の小指側で打ちおろすものであり、空手の鉄槌打ちと同じである。状況に応じて騎馬式、登山式などの姿勢で使いわけられる。踏み出す足に腰のひねりを利かして打ちおろすことが大切である。以上月間「空手道」編集部編『武術用語小辞典』より。
次回は掌法を予定しています。
ケ洪藻老師
私が初めて訪中した1981年に48式太極拳を学んだのが老師との最初の出会いで、以降85の拳架からなる楊式太極拳、推手、五行通臂拳の基礎を学ばせてもらった。現在、個人的には大変気に入っている108式については、当初何度お願いしても、中々教えてもらうことはできなかったが、老師が亡くなられた年、本当に何とはなしに、教えていただけたのも何かの縁と感じ、今も大切にしている。
1917年、天津の武術家の家に生まれる。
幼児より父について武術を習う。13歳の時に著名な武術家張策、張浮ノ師事し、通臂拳と楊式太極拳を学ぶ。その動作は猿の如く俊敏で、また虎のように勇猛である。套路は熟達していて、風格を備えている。
1952年〜1980年天津市を代表して、全国武術大会に参加し、毎年一等賞を得る。全国武術界に名声がある。1960年から天津で弟子をとって教えはじめ、多くの武術コーチを育てた。1979年以来数回の太極拳訓練班をつくり、2千人以上に教えた。今や天津には多くの弟子がおり、その中の優れた弟子が近年、全国大会で伝統武術大会で3度金賞に輝いた。
現在、既に66歳という高齢にもかかわらず、その雄志は少しも衰えることなく、近年、十万字にも及ぶ拳術の本を整理した。現在、全国武術協会委員。
1983年来日時の紹介文より