北原白秋
 

「東京景物詩」より

  
 かるい背広を




 
 かるい背広を身につけて、
  こよひ
 今宵またゆく都川、
 
 恋か、ねたみか、吊橋の
  ガ ス   うすぎ
 瓦斯の薄黄が気にかかる。



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