八木重吉
「秋の瞳」

     いしくれ
   石塊と 語る


 
 石くれと かたる
 
 わがこころ
 
 かなしむべかり
 

 
 むなしきと かたる、
 
 かくて 厭くなき
 
 わが こころ
 
 しづかに いかる



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