八木重吉
「秋の瞳」

 
   黎明


 
 れいめいは さんざめいて ながれてゆく
 
 やなぎのえだが さらりさらりと なびくとき
 
 あれほどおもたい わたしの こころでさへ
 
 なんとはなしに さらさらとながされてゆく



BACK戻る 次へNEXT
[八木重吉] [文車目次]