竹久夢二「青い小径」


    ゆふくれがたに


 
 ゆふくれがたに
     かぜ
 そよ風の
 
 そつと
 
 しのんできたことも
  よる  かはら
 夜の河原で
 まつよひぐさ
 待宵草の
 
 ほのかに
  しろ
 白くさいたのも
  み
 見たのは
  わか  つき
 若い月ばかり。



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