竹久夢二「夢のふるさと」


 
  夜ごろ


 
 ほんとおもへばきのふけふ
 
 つんではくづすわがこゝろ。
  よる
 夜はよるとて三味線の
 
 身もすてばちの三下り
 
 いうてせんないことなれば
 
 うたうてのけよとおもへども。