竹久夢二「夢のふるさと」


 
  銀の小鳥


 
 ちら/\と雪ふりしきる
 
 かたちなき心のうへに。
  ぎん   こ とり
 銀の小鳥は恋をさそへど――
 
 とりとめもなく積りてはきゆ
 
 ちら/\と雪ふりしきる。