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【2002年12月21日】

白夜(Visconti)


これまでずっと、映画「白夜」の撮影はパリの Pont Neuf だと思っていた。しかし Pont Neuf の白夜はブレッソンの撮影であった。橋のたもとで女にスカーフを買うシーンが妙に記憶に残っていて、もう一度観たいと思っていた。

きょう観たのはヴィスコンティ監督のイタリア映画「白夜」(ドストエフスキー原作)。小さな橋だ。風景が記憶と異なる。Night under the midnight sun。

10年以上前、パリの夜、Pont Neuf で撮った写真を思い出した。以下は最近、ネガからCDRに焼いた写真から。

ついでに、パリの街で撮った写真。カフェの女。シマシマのストッキングが鮮烈。サングラス越しにこちらを見ているのかもしれない。

最後は買い物の途中でバゲットをつまむ女性。

夕方、小学校の同窓生を訪ねた。ステーキハウスを経営しているM君。床屋をやっているK君。日本の景気は良くない。
来年前半に10年ぶりの同窓会をやる話になっている。どの程度同級生の現住所がわかるか? それが問題だ。


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【2002年11月10日】

古河庭園(ジョサイア・コンドル)、杉本さやか写真展


古河庭園
ジョサイア・コンドル
ジョサイア・コンドル

杉本さやか写真展
杉本さやか

Art Cafe 1107 恵比寿


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【2002年10月26日】

写真展3つ


【24日】

Yeux / Jean Baptiste Huynh
東京写真文化館

東急プラザの Water Grill でカキをつまむ。
白ワイン。Martini

【21日】

Havana: The Revolutionary Moment / Burt Glinn
フォトギャラリーインターナショナル
Photo Gallery International

【7日】

Portrait of a Scene / 嶋 行比古
Art Cafe 1107 恵比寿


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【2002年10月12日】

横浜:根岸競馬場跡と大桟橋(横浜国際客船ターミナル)!!


根岸競馬場跡
J.H.Morgan
旧根岸競馬場

すばらしい建築だ!!
久々に感動する建築物に出会いました。Farshid Moussavi and Alejandro Zaera Polo

Alejandro Zaera Polo
Alejandro Zaera Polo 氏の設計

1994年に行われたコンペでFOA(LONDON)が優勝(審査員:磯崎新)

当日の写真はこちら

【2002年6月11日】

Photo Gallery International


写真フレーム用のガラスとバックボードの購入

田町駅を東側に降りて10分程度。
ギャラリーには似つかわしい場所ではない。

Photo Gallery International

アメリカで買ってきた写真フレームが、文字通りフレームのみだったので、ガラスとバックボード購入の必要があった。
WEBで検索して引っかかったのがコレ。

昔、虎の門にあった頃、一度写真展を見に行ったことがある。

11X14、8X10
アクリルガラスとバックボードを各10枚ずつ。
それにバックボードをフレームに止める「トンボ」を200個。
締めて3万円弱。
会員になると10% off になるというので、3000円だして会員になる。ほとんど元がとれる。

ついでに、写真展を見る。末積佐英子 "Circus Days"

少しまじめに作品を撮ってフレームに入れよう。しかし、家の中にはかける場所がもうほとんどない。
写真展でもやるか?


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【2002年6月1日】

駒場公園 前田侯爵邸


小さな駒場公園にある前田侯爵邸
最近買ったM42マウントのMir20/3.5 と Jena Sonnar 200/2.8 のテスト
室内は20ミリ。公園は200ミリ。
当日の写真はこちら


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【2002年5月26日】
横浜 Jazz Promenade / Jeri Southern


横浜 Jazz Promenade へ行って来た。土曜・日曜と2日間だったが、日曜の昼過ぎに桜木町に降り立った。
駅前のテントで5000円を払ってバッジをもらう。

@Landmark Plaza 村山浩トリオ
ALandmark Hall 峰厚介クインテット

途中で夕立に降られる。ユニクロでセールの傘を購入。同じデザインの黒を持っているのでオリーブ色にする。

B赤レンガ倉庫1号館 小川美潮 → これはJazzじゃない。すぐに出た。

雨模様のレンガ倉庫前。石畳がきれいだ。15分ほどふらふらとする。

順海閣で夕食。飲み足りない

C情報文化センター 美山夏蓉子
 良かったので帰りにCDを購入(ただし、これはやや古い録音。気負い過ぎで良くなかった!)

家では50年代のボーカルを聴いている。
Jeri Southern

- Southern Hospitality
- Jeri Gently Jumps
- The Very Thought of You

Jeri は 1926年、Nebraska州の Royal(人口190人!)で生まれ、Omahaで歌っていたという。
Omaha と言えば、Philadelphia の会社で働いていた際に4−5回訪れた。システムテストのために1週間ほど滞在したこともあった。田舎の中都会だ。
すばらしいステーキハウス Omaha Prime を思い出す。
Ford Taurus のスポーティタイプ Shou に乗っていた Chelia はどうしているだろうか?

Jeri Southern の素朴な歌声は、まさに Omaha を想い出させてくれる。


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【2002年5月19日】
自由学園明日館


自宅から近いので、Kと2人でふらりと行ってみた。

前庭で結婚式をやっている
館長(?)の丁寧な案内
大成建設によるリノベーションが昨年完成。

帰りに親子だと言ったら、「ご兄弟かと思いました」とのお世辞。
僕は悪い気はしない。中学生のKは複雑な顔をしている。

http://www.tansei.net/shisetsu/jiyu/main.htm

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【2002年5月18日】
村上春樹


最近、久しぶりに村上春樹を3冊ほど読んでいる。

「日出ずる国の工場」
「村上朝日堂の逆襲」
「雨天炎天」

・ストが好き
・ビールが好き
・寝つきがやたらに良い
・ひとりでちょっとバーに入って飲むのが好き。ただしハードボイルドはしない。
・床屋が好き
・Jazz が好き




共通点が多い。
ただし決定的な違いは、僕には小説は書けないということ。

その昔、あれは1981年頃だっただろうか。
千駄ヶ谷の Peter Cat に一度だけ行ったことがある。1分前の用事でも、すぐに忘却のかなたに捨て去ってしまう忘れっぽい僕ではあるが、このときのことは妙に良く覚えている。妙に居心地の良い Jazz 喫茶だった。

言うまでもなく、Peter Cat は、村上春樹が経営していた。
「風の歌を聴け」で78年に「群像」新人賞を受けた後だったのは確かだが、僕は Peter Catの経営者が村上春樹だなんてことは知らずに店に入った。

駅から5分ほど歩いた閑静な場所にあるビルの2階だったと思う。大きなスピーカーで音楽がかかっていた。僕はたぶんビールか何かを2杯ほど飲み、ジャガイモの入ったポトフを食べた。行ったのはそれ1回っきりだったと思う。
そのとき店で読んでいたのは、その後廃刊になった朝日ジャーナルだった。
何でも、「ワードプロセッサというものが発明され、何百万円もするが、便利な機械だ。」というような記事だったと思う。漢字変換が練れていなくて、「吉祥寺」が「既知情事」になってしまう、というようなことが書いてあった。

もう20年も前のことだ。

80年にサルトルが死んだときの朝日ジャーナルの特集。一柳トシのピアノによる追悼コンサート。
工学部に所属しながらほとんど出席せず、文学部の授業1コマだけは出ていた。
---- 懐かしい時代だった。
その後就職して「可能性」を大きく狭め、3年ほどで僕は結婚した。
バブルが崩壊した92年に朝日ジャーナルは廃刊となり、僕ら家族はアメリカに渡った。


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【2002年5月6日】
安上がりで穏やかなゴールデンウィークの記録


【5月6日】

連休最終日
家でのんびり。FSA−UKのレポートを簡単にまとめる
 FSA UK Cross Risk Transfer (May 2002)(Ref:DP11)
http://www.fsa.gov.uk/
ちょっと仕事モードに戻る準備。

このくらいがちょうど良い。

【5月5日】

レコードプレーヤーをステレオにつないだ。
ステレオは2ヶ月前に買ったBoseの小型のもの。プレーヤーはキャンペーンでオマケに付いてきたもの。
屋根裏からレコードを取り出し、久々にかけてみる。
KとAが初めて見る(オーバーか)レコード盤に興味津々。

25年前の懐かしい日々が甦る。

旧岩崎邸庭園
まだ洋館は改装中で入れない。うらの和風の建物のみ見学。
その後、時間があったら駒場の旧前田侯爵邸・洋館(以前の「東京都近代文学博物館」)を見ようと思ったが時間がなくなってしまい、銀座を歩く。
 ウツキカメラ・銀座ミヤマ商会
 Tully's Coffee のコーヒーを歩きながら飲む。真夏日ではあるが、3時を過ぎるとさすがに風が涼しい。

紅虎餃子房 サンシャインシティ。家族と早い夕食。
みんな良く食うなぁ。ビール2本だけなのに8千数百円!。まだ5時過ぎだ。

映画:ET(With JAK)。20周年復刻版
 この映画もカリフォルニアだ。

西武8F 銀座立田野。久々のかき氷。

【5月4日】

東京都現代美術館
http://www.mot-art-museum.jp/
ルイス・バラガン 静かなる革命
 安藤忠雄が紹介している。色使いが New Mexico 州やスペインを思い出させる。
 ミニチュアの室内の様子の再現が良くできている。
 急にちゃんと写真を撮りたくなる。

最近はソビエトカメラやレンズを買いあさっているばかり。こういうときは撮影は不調だ。
カメラやレンズは使うものだ!!(反省)
----- 1月末からの3ヶ月でこんなに買ってしまった!!
・Zorki-1 Industar-22 (50/3.5)
・Cosina Color Scopar 35/2.5 (L Mount)
・Zorki-4 Jupiter-8 (50/2.0)
・Kiev-4 Jupiter-8 (50/2.0)
・Jupiter-12 (35/2.8) (Contax Mount)
・Jupiter-8 Black (50/2.0) (L Mount)
・Jupiter-9 Black (85/2.0) (Contax Mount)
・35mm Finder
・85mm Finder

美術館から北へ歩く。ゼロメートル地帯なのだろう。
菊川で良さそうな Jazz Club/Restaurantを発見。 Nage。 今度行ってみよう。
http://www.d1.dion.ne.jp/~nage/main.htm
外にあったチラシで、5月最終週に横浜で Jazz Festival があることを発見。
http://www.jazzpro.jp/

錦糸町
 AIGコールセンターを外側から視察
 韓国料理 草の家
 

CDと本を買う。村上春樹。

映画:"Legally Blonde" Metropolitan Plaza
 最近の Harvard Law School の学生はパソコンでノートをとるようだ。

【5月3日】

シャガール展/東京都美術館(With K)
http://www.ntv.co.jp/chagall/
朝11時前には入館していた。混雑の始まる前に1時間弱で見終えた。
  私と村(K)

開館直前の国立国会子供図書館を発見。立派な建物だ。
いくら子供が少なくなったとは言え(だからこそ)教育は大切だ。
寛永寺の横を通る。
谷中・日暮里を歩く。

渋谷の King-2 Kiev のピント不良の原因を究明。ボディの距離計不良。

青山・レチナハウス
 初めて入った。小さな店。今度移転するそうだ。

【4月27日】

映画: Barber / 恵比寿ガーデンシネマ
日本語のタイトルより、英語のタイトル "The Man Who wasn't There" の方が内容を良く思い出させてくれる。
 1950年のカリフォルニア。不条理な日常。
 モノクロの画面のトーンが美しい。

Ansel Adams 写真展/東京写真文化館
http://www.tpcc-akasaka.com/
 Zone System

【4月26日】

Old & New Bar
ゴールデンウィークに入るという期待感を持って、Old & New に入る。
 1杯目は当然 Bombay。
 2杯目を考えていたところ、カウンターにおいてある緑色の瓶が目に入った。
 Tanqueray 10
 最近雑誌の広告で見た新しいヤツだ。ストレートで一杯。香りが強い。

【2002年3月23日】

Kiev + Jupiter-8M



いつのまにか桜が満開になった。我が家の前の児童館にある、ただ1本の桜は昨年枝を落とされてしまったため、相当さびしい。したがって我が家の2階寝室からの優雅な花見は今年は期待できない。

3月の第1週にH氏と今年2回目の苗場に行った。なじみのPホテルに夜遅く着き、1泊だけしてすべる。天気は快晴。極めて暖かい日だった。
帰りの車の中でソビエトレンジファインダーカメラの話をし、家に寄ってもらった際に「ソビエトカメラ党宣言」を貸した。
電源コードに3万円、スピーカーコードに7万円もかけるオーディオマニアのH氏はあっさり感染。その週のうちに Kiev と85ミリを eBay で速攻で落札したようだ。

さて、人に勧めたは良いが僕も Kiev が欲しくなっていた。
何と言っても有効基線長90ミリというのが良い。
「レンジファインダーで望遠を使うなんて邪道だ」と言っていたものの、Kiev にゾナーコピーの85ミリF2(Jupiter-9)をつけて使ってみたくなった。

そのうち、この間落札した Zorki4+Jupiter-8(50ミリF2)が届いた。
レンズのヘリコイドが固いが、ちゃんと作動する。1月に買った Zorki-1には付いていなかったシンクロ接点もあるのでストロボもOKだ。

少し試写。室内の電灯光で撮ると黄色が著しいのは Zorki-1 に付いてきた Industar22(50ミリF3.5)と同じだ。ミラーのないレンジファインダーの低速シャッターは結構ぶれにくい。これは最大の利点だ。
しかし、現像してあがった写真を見ると、シャッターにムラがあるようだ。画面の左側1センチ弱が使えない。これはちょっといけない。もともと、ボディではなく、明るいレンズ(Jupiter-8)が欲しくて買ったカメラセットではあるが、不満。しかし、機械として完全であることをソビエトカメラに期待するのも無理というものだ。

そんなこともあって、僕も Kiev に触手が動いた。eBay をチェックしているうちに、今朝、適価の Kiev を見つけ、買ってしまった。

今年早くも3台目のカメラだ。いずれもソビエト製というのがおもしろい。
売主はウクライナの22歳の女性!!
売主のWEB  http://www.grizzlybear.alfacom.net/aboutme.html すっかりはまってしまった
  ---- いや、カメラに。

加えて、Biogon コピーといわれる Industar-12(35ミリ2.8)も買ってしまった。古いシルバータイプに比べてカラーバランスが相当改善されているというブラックタイプだ。

そのうちに八ッセルとライカフリークのA氏に見せねばならない。

ソビエトカメラウィルスにかかってしまったようだ


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【2002年2月23日】

Zorki-4 from Ukraine



> Fantastic Camera Galleryって知ってる? H氏が名古屋で嵌まっている。

もちろんです!
1月初めに「ソビエトカメラ党宣言」を買って読みました。

その後、1月末に渋谷の King-2 で Zorki 1 + Industar 22 (50/3.5) を買い、すぐに35ミリがほしくなって Cosina の Color Skopar (Cタイプ)を買い、10日ほど前に勢いに乗って eBay で Zorki 4 + Jupiter 8 (50/2.0) を買って、今、到着を待っているというわけです。

これだけ買っても全部で5万円強なのだからやめられませんねえ。
どうせ気に入らなかったらYahoo で売るだけなのですが。

そういえば、名古屋のH氏の話が昨年末にあったのを思い出し、さっきリンクをたどってみました。ありましたありました。H氏が「ソビエトカメラ党宣言」の著者中村陸男氏と一緒に飲んでいる姿が。
----- お久しぶりです!

中村氏は4月(だったかな?)に日本カメラ博物館でソビエトカメラの講演をするそうですね。
私は Zorki 1 を買った直後、2月初めに日本カメラ博物館へ行って「知られざるソビエトカメラ」展を見てきました。
ソビエトカメラなど、10年前にはまったく知らなかった世界ですが、楽しい世界です。

「Fantastic Camera Gallery」の掲示板には、Nさんも登場していましたね。
Cameraguild に掲載されていた鳥かごの写真(シンガポール?)が話題になっていました。

私は2年ほど前、マクロがほしくなった頃、Cameraguild で Kiron のマクロレンズがやたらに誉められていることを知り、OEM の Vivitar ブランドのものを買いました。すごいレンズです(他にはタムロンSP90/2.5しか知らないので、えらそうなことは言えないのですが)。しかし、このレンズは、もっぱら、Yahoo で処分する機材の撮影程度にしか使っていないというのが何とも情けないのですが。

ではまた。

ソビエトカメラウィルスにかかってしまったようだ


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【2002年1月29日】

Zorki-1・鳩山会館・Vanilla Sky



    1. Zorki-1 with Industar 50/3.5 (Leica & Elmar Copy)を買った

      50年程前、古き良き時代のソビエトのカメラだ。
      あまり本気ではなく、「ソビエトカメラ党宣言」なる本を買ってしまい、フェイク・ライカをいじってみたくなったのだ。

      早速、渋谷の King-2 に行ってみる。知らぬと絶対に発見できぬ小さな地下の店である。
      店内を一巡してM42マウントレンズや Kiev, FED なども見たが、買うものは最初から Zorki-1 に決めていた。理由は「カッコ良い」「コンパクト」「沈胴レンズが標準」「こわれにくい」の4点である。
      もともと、写りにはあまり期待していない。写りを気にするのなら既に腐るほど持っている現代の一眼レフを使うか、本物のライカを買う必要がある。

      この手のカメラの雰囲気を手軽に味わってみたかったのだ。19000円だから、おもちゃとしてはちょうど良い。
      試し撮りをする。シャッターダイヤルの動きなど、精密感には欠けるが、意外にも、「コトン」というシャッター音はライカに相当似ている。

      「よくできていますね。最近のロシアはダメですけど、ソビエトのこの時代の技術は大したものですね」と店員に言ってみたら、
      「ロケットを作っちゃうくらいでしたからね。」などと、わかったような、わからないようなことを言う。
      (日本のように宇宙開発では散々なのに、光学技術では目覚しい国もある!)

      さすがに3−4年前からのソビエト(ロシア)カメラブームも一段落らしいが、最近は女性が Kiev (Old Contax Copy)を買う時代だとも言う。
      そういえば、渋谷近くの小さな Bar で若い女性が Kiev を手に入ってきて、そこに居合わせたカメラマンを「キエー(ッフ)=Kiev」と叫ばせた、という話を最近聞いた。

      こちらが「ソビエトカメラ党宣言」の著者のHP → http://fantastic-camera.com/

      Zorki-1 の試写の結果はこちら → From My Photo Albums Series 33

      ソビエトカメラウィルスにかかってしまったようだ

    2. 映画を2本見た。

      ・仄暗い水の底から
      黒木瞳が良いというので見てしまったが、一言で言って、「怖い! 見なければ良かった!」。どこにでもありそうなマンション。日本のホラー映画の怖さは「日常性」にある。
      ・Vanilla Sky
      トムクルーズの映画には、必ず、「カラクリ」がある。それが「わな」から始まる場合も多い。"Firm" のときの法律事務所の Over charge といい、"Eyes Wide Shut" のときの仮面舞踏会といい、今回の7人の経営陣の陰謀の匂いといい、アメリカらしさを感じさせる。
       夢と現実の交錯 ---- Life Extention 古くて新しいトピックスだ。思った。所詮、他人にとっては、写真も虚構なのかもしれない。
       Upper Manhattan のビルの屋上からの画面には、遠くにWTCが2本見えた。撮影は昨年9月11日より前に行われた訳だ。

    3. 以下の2つは、最近出た「東京人(12月号)」に載っていたため、行ってみた。

      鳩山会館(護国寺より)
      最初、住所から考えて音羽通りには面していないと考え、裏に回ってしまって失敗した。入り口を見つけられず音羽通りに戻ったら、立派な入り口があった。
       あるメーリングリストで「撮影可。三脚も可。バラの季節は混むが、この季節はすいている。」とあったのを見て行ってみた。記念室には小学校の当時の鳩山邦夫の通信簿まで展示してあるので、彼が体育はあまり得意でなかったなどということがわかってしまう。
      ふと思い出してみるが、自分の小学校の頃の通信簿なんて、逆立ちしても出て来ない。したがって、僕の図画工作と音楽があまりよろしい成績でなかった(否、正確には、小学校の頃の先生には僕の芸術性が理解できなかった(?)だけなのだが。。)ことは未来永劫、秘密である。
      ここの係員は撮影に関しては極めて寛容で、僕が窮屈そうに撮っていたら、「このドアを開けてもよろしいんですよ」などと、親切に開けてくれる。

      鳩山会館で撮った写真はこちら → From My Photo Albums Series 31

      江戸東京たてもの園(小金井公園隣接)
      昔ながらの日本の下町の商店が再現されている。住宅は靴を脱いで実際に中を歩き回れるのが楽しい。人の家を気兼ねせずにじろじろと見ることができるというのは、アメリカで何回か経験した「家探し」以来だ。
       この時期、床が冷たいのは難点ではあるが、20世紀前半の良い建築を見ると、日本も捨てたものではないと思う。 

      江戸東京たてもの園で撮った写真はこちら → From My Photo Albums Series 32


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    【2002年1月26日】

    耳を切られる



    この間、床屋で耳を切られた。

    ゴッホではないので右耳だ。 駅前の床屋で切り始めて3分くらい、「ちょっと鋏が当たったかな?」と思った。鏡の中の若い男は平気で切り続けているので「何だ、大丈夫なのか」と思って悲鳴を上げずにいたら、3秒くらいで血がたれてきた。 女性の店長が「このまますぐに病院に行ってください」という。断るわけには行かない。駅の南側の病院へ行って簡単に応急処置を受けた。8ミリほど「削げて」いるが、傷は浅いということだ。

    その後、日を改めて病院へ2回通った。朝10時頃に行くと、老人たちが待合室で和やかに話している。少し聞き耳をたててみる。
    「お元気ですか○○さん?」
    「ええ元気ですよ。きょうは家から1時間半、歩いて来ちゃった。それにしても、最近、少しすいていますねぇ。」
     (→どうやら、病院は散歩コースのひとつになっているようだ。元気なくせに病院に来るな、と言いたい!)
    「寒くなってきたからかしら。少し皆さん、遅めのようね。」
     (→寒いからゆっくりでいいような人にも来ないでほしい。)
    「△△先生だけど、とてもやさしくて、よく相談に乗ってくれるそうね。」
     (→老人とのもどかしい会話に付き合わされる医者も気の毒だ。)

    わが町は人口の高齢化が進んでいるため、病院は、さながら老人クラブのようだ。平和な世の中なのかもしれないが、人口の高齢化をここまで目の当たりにすると、逆に不安になる。 医療費の自己負担が3割に上げられるというのは、自分にとっては若干つらいが、やむを得ないのかもしれない。

    耳の傷の方は大したことはない。全治2週間との診断である。耳の形が変わったわけでもない。しかし、今後、床屋へ行くたびに、「きょう切っていただきたいのは耳ではなく、髪です」と最初に宣言が必要になったことは面倒である。


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    【2002年1月6日】

    大川端の散歩・日本の金融機関(友人へのメール)



    ○○様

    おけましておめでとうございます。お久しぶりです。
    New York のオフィスにお寄りいただいたのは95年頃でしたでしょうか?
    その後、そちらのお仕事は如何でしょうか?

    私が東京に戻る少し前に○△先生が亡くなられ、早いもので、最初に○○さんにお会いしてからもう15年近く経ちました。
    私が渡米して2年くらい経った頃、○△先生が葉書に、「あなたの車でアメリカを回ってみたいよ」などと書かれていました。そのときは、忙しさ にかまけてあまり本気に取り合いませんでした。先生も既にかなりのお年でしたから、あまり本気ではなかったものと想像してはいますが、今と なっては少し心残りです。

    ====================================

    さて、きょう、大川端の佃島界隈を少し歩いて来ました。
    風は冷たいながらも、日差しが明るく、気持ち良い散歩でした。

    年末年始の9連休の最終日、天気が良かったので、先日買ったレンズ(Contax Distagon 28/2.8 T*)の試写を兼ねて、行ってみたわけです。
    石川島播磨重工業の跡地を再開発してできたリバーシティには、私には何かとても親近感があります。
    大学の学科の演習で、まさにその跡地の都市計画(地区計画)をやったというのが主な理由ですが、それだけでなく、同じ会社の人が社内留学後に 転職して買った高層マンションがそれだったとか、近年、都心ブーム・高層ブーム・水際ブームで話題になっていることも理由に挙げられます。

    2ヶ月ほど前にも芝離宮から遊覧船に乗って浅草に向かう途中で見た高層ビル群ですが、佃島という極めて歴史的な場所にこのような景観のビル群 ができているというのは、非常に興味深い現実です。
    きょうは古い家の軒先をじっくりと写真に収めたかったのですが、プライバシーの観点であまり失礼な撮り方もできないため、水辺と高層マンショ ン群の写真に終始しました。撮りながら、アメリカに住んでいたときに、コネチカット郊外の山合いで、牧場の向こうに見える大きな住宅を三脚に つけた望遠レンズで狙っているところを巡回中のパトカーから降りてきたポリスに見られ、職務質問を受けたことを思い出しました。このときは、 単に趣味の写真を撮っているだけであることを説明して免許証を見せ、特に問題にはなりませんでしたが、あまり気分の良いものではありません。
    また、新聞か何かで、「佃島の町の片隅に『町内撮影禁止』の札がかかっていた。東京の下町風情が残る地域だけに、撮影に訪れる人があまりにも 多く、ここに暮らす人たちのプライバシーが侵害されるということのようだ。」というのを読んだことも気になっていました。

    隅田川がセーヌ川と「友好河川」であることを、きょう初めて知りました。そういえば、都心部を曲がりくねって流れているところが似ています ね。
    佃島は、さながら、「17世紀のフランスの雰囲気を色濃く残すサンルイ島」といったところなのでしょうか?
    サンルイ島は、私がパリで最も好きな場所です(一度しか行ったことがないのですが)。

    昼を過ぎて有楽町線に乗る前に、天安で佃煮(マグロの角煮とワカサギ)を買いました。
    もちろん、買ったあとで「ちょっと1枚」と言って店内の写真を撮らせてもらうことも忘れませんでしたが。

    ===================================

    さて、私の方は、相変わらず○○会社に勤務しています。
    会社は今、------------------------------(省略)

    最近、「シナリオ・プラニング(キース・ヴァン・デル・ハイデン)」を読み、自分が今いる会社のこれまでの経営に関し、如何に改善の余地が多 いかということを痛切に感じています。日本の金融機関は(ある意味で意図的に)自由化を遅らせて来ましたから、これまでは真の意味での経営は なかったと言っても過言ではないと実感しています。今後、日本経済が何年もかかって立ち直って行く中で、真の経営が問われるのが金融業界だと 感じています。

    最近話題の「ルネッサンス(カルロス・ゴーン)」において、ゴーン氏は
    ・マネジメントの重要な要素は、問題を特定する、優先順位を確立する、あらゆるレベルで双方向コミュニケーションを促進する、といった基本的 なことである。
    ・まず大切なのは、冷静な分析に基づいて問題を特定すること。スピードと正確な分析が重要。
    ・アマチュアは問題を複雑にし、プロは明晰さと簡潔さを求める。
    ・プロセスが大事。プロセスの改善は必要だし、ひとつの段階をできるだけ早く完了しようと努めるのはかまわないが。一段階でもおろそかにして はならない。すべての段階を、順序を尊重し、着実にこなすことが重要である。短気を起こしてプロセスを省略すると、ろくなことにはならない。
    ・混乱した状況では、すべての人に進行中の事柄を伝えるコミュニケーションが重要になる。

    と述べています。

    簡単なことをきちんと指摘し、「しがらみ」や「束縛」から離れて従業員の理解を得ながら進めて行くことの大切さと、その難しさを改めて感じる 今日このごろです。

    ===================================

    新年早々、長々と失礼しました。

    先日いただいた年賀状で○○さんが佃島に引っ越されたことに気づき、きょうその界隈を歩いてみたものですから、久しぶりに突然のメールを差し 上げました。私の年賀状は古い住所に送らせていただきましたが、たぶん、無事に転送されているものと思います。

    本年もよろしくお願いいたします。

    もしお時間があったら、一度、久しぶりに食事でもしませんか? よろしかったらご連絡ください。

    1月6日(日)
    Hiro




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