5.1 JavaScriptについて
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そもそもスクリプトとは、一連の処理手順を記述したものです。MS-DOSで言うならば、batファイルがスクリプトにあたります。
インターネット上で使用できるスクリプト言語としては、JavaScriptやVBScript、SoundScriptなどがあります。現在一番広く利用されているものは、JavaScriptです。
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●JavaScriptとは
・JavaScriptとは、Netscape社がWebページの処理能力を高めるために開発したLiveScriptを元に、Netscape社とSunが共同で開発したスクリプト言語です。現在、NetscapeNavigater2.0以降のブラウザで使用できます。また、MicrosoftのInternet
Explorerもバージョン3.0よりJavaScriptを解釈できるようになりました。IEに搭載されたJavaScript互換インタプリタ言語の名称はJScriptです。多少動作が異なる部分があるのが難点ですが、2大ブラウザがJavaScript
に対応したことになります。
・JavaScriptは、 HTMLでページを作成できる人なら誰でも簡単に使えるほど簡単で、それでいてブラウザ、インライン
Plug-In、Javaアプレットを操作することができます。
JavaScriptを使うと、経験の少ない人でも、Webページを動的に変化させたり、CGIなどで行う必要のあった処理の一部をWebページ上で行うことが可能になりました。
・Netscape社のプレスリリースによれば、JavaScriptを使っているページはすでに500,000ページを越えており、また、ヨーロッパの標準化団体であるECMA(European
association for standardizing information and
communications systems)によって、JavaScriptをベースとしたECMAScriptがECMA-262として標準化されるようです。ここまで来ればJavaScriptが
WWWブラウザ用のスクリプト言語としてデファクトスタンダードの地位を確保したといっていいでしょう。
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●JavaScriptの特徴
JavaScript
はネットワークで使用されることを前提に考案された、インタプリタ式の言語です。従って、HTMLファイル内に直接記述することができ、WWW上での利用に最適化されています。
もう一つの重要な点として、JavaScript
のインタープリタは、ネットスケープでみるようにブラウザであるため、ブラウザの機能を直接利用する事ができるというのが挙げられます。実はこれこそが、JavaScript
が他のインタプリタ言語と大きく違うもっとも重要な利点なのです。
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●JavaとJavaScriptは同じ?いや、違う!
JavaScriptはJavaのサブセットのようにいわれてますが、実際には使用の一部がJavaのサブセットになっているだけで、その用途や性質から考えると、まったく別の言語です。
JavaやJavaScriptが登場するまでのWWWでは、例えばユーザーからの問い合わせにダイナミックに応答するには、CGIを利用することが一般的でした。CGIを利用した場合、すべての処理はサーバーで行われるため、アクセスの頻度が増大するにしたがって、サーバーの負荷は飛躍的に増大してしまいます。それに対処する方法として、ここのクライアントでプロセスを処理する方法が注目され、JavaやJavaScriptが支持されるようになったのです。
現在、WWWでダイナミックな応答を可能にする機構がサーバー処理からクライアント処理に移行している中、JavaScriptの注目度も日増しに増えてきています。それは、実際にJavaScriptが利用されているホームページの数をみるだけでも明らかです。もちろん、JavaとJavaScriptを比較すると注目度の点ではJavaの方が勝っていますが、利用度ではJavaScriptのほうが若干多いのではないでしょうか。
JavaScriptは、見た目はJavaやC、C++と似ています。
JavaScriptとJavaは基本的にはまったく違った言語です。Javaの方はその生い立ちからいってPDAやNCのような小型端末機や、イントラネットでの使用に向いていますが、JavaScriptはホームページをダイナミックなものとするために最適化されています。
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●JavaScriptでできること
JavaScriptでできることを簡単にまとめてみると
見た目上、ピンと来るのは、ステータスバーに電光掲示板のようにテキストを流したり、クリックすると、絵を変化させたりと、HTMLだけでは実現できないことが機能を簡単に実現できます。
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