八木重吉
「秋の瞳」

 
   植木屋


 
 あかるい 日だ
 
 窓のそとをみよ たかいところで
 
 植木屋が ひねもすはたらく
 

 あつい 日だ
 
 用もないのに
 
 わたしのこころで
 
 朝から 刈りつづけてゐるのは いつたいたれだ



BACK戻る 次へNEXT
[八木重吉] [文車目次]