竹久夢二「青い小径」


    


  はる  わか   うぐひす
 春に別れた鶯は
  うみ
 海のあなたのセルビヤへ
  はな
 花をたづねてゆきました。
                      はな
 あちらむいてもはあな花
                      はな
 こちらむいてもはあな花。
 

  はな  はな
 花で鼻をぶつゝけて
  きちがいどり
 気狂鳥になりました。



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