竹久夢二「青い小径」


    ひとり


  まち   で
 街へ出て
  ひと   み
 人を見たとてなんとせう
 
 やはりひとりで
 
 うちにゐませう。
 

  やま   き
 山へ来て
        な
 ひとり泣くともなんとせう。
 
 やはりひとりで
 
 うちにゐませう。



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