竹久夢二「青い小径」


    留針


 
 あなたが
  わす
 忘れていつた
 とめばり
 留針が
   あを      うま
 「蒼ざめた馬」の
  なか     で
 中から出てきて
  け ふ
 今日もまた
 
 ひとりの
 ゆふがた
 夕方になりました。



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