竹久夢二「青い小径」


    泉のほとり


 わか むすめ いづみ
 若い娘が泉のはたで
         ひま
 あんまり暇をとらぬもの
       いずみ
 もしや泉でぬれよもの。
  わか おとこ  ひ      とき
 若い男が灯のつく時に
  はし  たもと
 橋の袂へたゝぬもの
  かた やなぎ  ち
 肩に柳が散らうもしれぬ。



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