竹久夢二「夢のふるさと」


 
  巷の雪


     ちまた
 街の巷にふる雪は
 
 きえてはつもりつもりては
 
 はかなごころが身をおとし
                 め
 夜は夜とて唄ひ女の
 
 膝に涙をこぼすゆふぐれ。