竹久夢二「夢のふるさと」


 
  かへらぬひと


 
 花をたづねてゆきしまゝ
 
 かへらぬひとのこひしさに
 
 岡にのぼりて名をよべど
 
 幾山河はほの/゛\と
      やまびこ
 ただ山彦のかへりきぬ。