竹久夢二「夢のふるさと」


   らくがき
  落書


 
 ひとのうはさもたそがれの
 
 うすらあかりにおづ/\と
 
 ふたりは壁のまへにたち
 
 そのらくがきをよみました。
 

 
 きみはなく/\袂にて
 
 そのらくがきをけしました。