身近なところに生える御三家

どくだみ・ゆきのした・かんぞうのつぼみ


どくだみ

ちょっと怪しい薬草として、名前だけは有名ですね。
逆ハート形かつ、紫がかった葉の色。
じめじめしたところを好みます。
そのまま乾燥させて「どくだみ茶」にするという
利用法のほかにも、生の葉を冷蔵庫に入れると、
即席の脱臭剤になるという効用があります。
2日位冷蔵庫に入れておいた葉を取り出して、
その葉に鼻を近づけてみると、冷蔵庫の臭いが
葉に乗り移っていて、感動的です。
私はこの草も乾燥後、粉にして、お好み焼き
に加えるなどの利用をしています。
なお、春から秋頃まで採集可能ですが、
花を咲かせている時期に採集するのが
品質の面で一番良いそうです。
およそ10年前、JR奥羽本線福島米沢間の、山の中の駅で、
地元の初老のおじさんが、背負子に大量に新鮮な
どくだみをくくりつけて乗ってきたのは、印象的でした。
===代表的な生息地===
・民家の北側の、日の当たらないじめじめしたところ
・駐車場のアスファルトと、ブロック塀の間のわずかな隙間
・垣根や植え込みの下草として
・雑木林(のうち、日当たりの悪そうなところ)

ゆきのした

白い斑が筋状に入った、「霜降り」の葉をしています。
つるで増えます。古い民家の庭には、
よく植えられています。
何気に目にしている人も多い事でしょう。
この草も、じめじめした場所を好みます。
この草の利用法としては、月並みですが「天ぷら」です。
葉がやや肉厚なので、野草マン得意の
「乾燥後、粉にする」という常套手段が通用しないのが
残念なところであります。

かんぞうのつぼみ

春にかんぞうを採集した人は、夏になったらそこに再び行ってみましょう。
運がよければ、花を咲かせているかんぞうを見る事が出来るはずです。
ここで「運がよければ」と書いたのは、かんぞうの代表的生息地である、
「土手」や「線路端」といった場所は、しばしば草刈りの対象となってしまう
為、ちょうど茎を伸ばして来た頃に、不幸にして草刈り機の餌食になって
しまい、花を咲かせるまでには至らない事が多い為です。
この「かんぞうのつぼみ」は、中華料理の素材として乾燥して売られている
「金針菜」と同じ物なので、採集して乾燥させ、冬になべ物の具にして
食べましょう。


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