18 経度法

 下の図は図baの中を省略し見通し良くしたものです。角度は径を1r,2r、・・・・と広がるとともに、角は逆比例して1/2、1/3、1/4、・・・・となります。サインライン上にタンゼントポイントがあり、それが径の数の逆を示します。この関係は、sinθ/cosθ=tanθの式を拡張することによって求めることが出来るでしょう。サインラインは sin45(π/4)です。cosは、「曲率の変化」のところでお示ししたように r(n-1)+cos45°です。それが、tanP45°/nr となります。左辺を nr扇45°としました。右辺はtanP45°/nr ですが、一般に 45°以下のθとし、扇を略して「ヲ」とし、nrヲθ=tanPθ/nr と書くことにします。この「ヲ」は一般的な扇の意味でなく、「単位としての扇」、すなわち「最初のスケールとしての扇」を意味します。

図r.a

 ちょうど径と角とが反比例していて、nrヲθ=tanPθ/nr の関係が成り立ちます。これは45度(底辺を中心線とすれば90度)以下で成り立ちます。作図においては45度以下、90度、鈍角の間に制限の壁が立ちはだかりますが、式での計算においてはもうそれは気にしなくてもよいでしょう。
図r.b


 図は、最初の扇を9r目まで平行移動し、回転移動で扇を9個重ねました。これの証明は30度のところでできます。ちょうど高さ1、斜辺2、底辺√3となります。さて、ここで関係式が1つできましたが、弧度法に対して「経度法」と名付けました。径と弧が逆比例の関係になることを意味します。

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