23 あらゆる角度に向かって

 これまでは「扇のスケール」(平面スケール)は、45度以内、さらに広げて90度以内と考えてきましたが、nrオθ=tanPθ/nr という数式が使えることになったことから、作図にたとえどんな制限がかかっていたとしてもこれを超えることができるのではないかと考え、概念の拡張を試みました。しかし、作図でこれを示すことはかなり困難です。
図w.a


 それでもというか、だからこそ理論的には拡張は可能と考えて、360度まで広げての作図を試みました。円の中に8角形があります。すなわち円が45度で仕切られ、45度二つの90度の組をなし、90度角四つで360度を作っています。この制限はどこから来るのでしょう。たとえば角を振動と考えます。すると45度を超えると非線形になる。これはサインカーブが示す一山が90度で、上り下りで45度づつに分けられる。ですからフーリエ解析の考え方で、円は8等分すれば解析できる、こうすることができます。それにしても「美しい」自分でも見惚れていました。この図が示していることは、円は実質的には多角形ではないかということです。

 

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