24 円座標の考え方

 ここまでは円座標(図a.aを念頭においています)と普通の座標との間は自由に変換できるという前提で二つの間の違いをさほど考慮せずに来ました。しかしこの二者の違いは本質的な問題を含んでいます。例えば格子の座標は平坦性・等方性を許しますが、円座標の場合径の違いは曲率の違いを含んでいます。ただ曲率を考えることがない場合は平面座標に移して考えてきました。これはあくまでも便宜的なことですが、決して便宜的と言い切れない関連性もあると考えています。では曲率の違いは何を意味するのでしょう。位置の移動、時間の推移を意味するとします。とすると保存則の考え方にある種の制限を加えると考えざるを得ません。なぜなら今までの対称性とか保存則は時間に依存していないからです。
 まだ量子力学も履修していない段階でこの問題を云々することは早計です。ですからここからは、ある位置で起こった波の広がりと言う視点で、円座標(僕としては「中心座標」と言いたい)を中心にして考えて行きたいと思っています。今、早く量子論を勉強したいと言う気持ちです。

図x.a

 図は少し歪ですが楕円のつもりです。円座標に時間の次元を与えれば、このように楕円になるはずです。図では原点oからx(a)に移動しています。このように楕円は円の時間経過の結果と考えます。円にしろ楕円にしろ曲率の変換を考えなければなりません。すると円にも座標にした段階で時間の要素が入っていることになりますがそれは静止時間のはずです。この時間は無視できますから保存量の計算ができるようになります。このように円座標(中心座標)は自然の本質にも関係しているようですので大変複雑ですが、この座標系を取り入れた考え方もしていかなければならないでしょう。
(2013/7/12)

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