30 7角形の作図

 僕が読んだ「角の三等分」に関する本の中に、正7角形の作図(もちろん定規とコンパスによる)の不可能が論じられていました。では角の量子的性質に従えば可能でしょうか。量子性とは、角の最終単位は幅のある点と言うことになります、すなわちモードと言うことですから自然数のどの数にも対応できるはずです。モードが決まると平面スケールがその威力を発揮します。最初のモードを7として、「正7角形」の作図に挑むことにしました。角の量子的性質では90度以下のある指定された角度では、弧数と波の数は比例します。

 まず図cbですが、7重弧(7r)の円を描き、8等分します。これ「2等分の拡張法」のところでお示しした方法で簡単に出来ます。

 次に、8等分を7等分にするには、一つ分を7等分して、分配して1等分ずつを減らすことによって7等分になります。図ccは、赤の区切り線によって7等分されていることが分かります。

図δ.a 図δ.b
 図は、8等分の扇に加えていった1/7、2/7、3/7、・・・・に色を塗って分かるようにしました。こうして8等分の扇に、1/7ずつをプラスすると、扇一つがなくなって、8等分を7等分にすることができました。

図δ.c

 これで、円は滑らかな曲線で出来ているのではなく、極限的には量子的性質を持っていて、多角形であると考えざるを得ません。そしてこの性質によって、連続的概念では得られなかった7角形の等分が可能となったと考えています。

 この考えは径とπとの関係にも言えます。実際問題としてπを含む計算は近似計算しかできません。しかし経度法はπをモードと考えた結果です。ですからr=1、θ=1とおけば経度法によってπ=180とおくことができます。これは180度の半径を1/180にして、nrオθ=tanPθ/nr を使えば、n=1/180 で、r=1、tanPとは、nr-1+cosθで180度のcosは1だから、1/180=1/180で結局1となります。このように、無理数であるはずのπを有理数として扱い計算することができます。こうして、360度の等分点も求めることができたのです。

 

【前頁】【初頁】【次頁】