32 波を考える

 

 ここには半円しかありませんが、全円と考えてください。もちろん球状のはずです。すると波の始まりに波が6個あることになります。これはおかしい。もちろん何の理論的根拠もありませんが直感的におかしいのです。突然3が出てくるのではなく、1/6を基準と考えて、1、2、3、・・・・と広がっていると考えました。それが6つ集まって真ん中に一つの円ができています。そこで初めの円(球)は波ではなく、波のもととなる種が一つ出てきたのではないだろうか。ここまでくるとメルヘン以外の何ものでもありませんが、科学も最先端まで来れば常にメルヘンがつきまとうでしょう。恐らくこのことから逃れることはできないでしょう。なぜこうなったのでしょうか。これ以上の考察は直感的過ぎるのでこの本では扱わないことにします。次の機会にとっておいて次に進みたいと思います。

 とは言っても科学ですから、終にはメルヘンも法則性さえ見つかれば、理論の中に取り組むことができるのではないでしょうか。

図ζ.a
 そこで、波のはじまりというものを考えて、はじめに円(球)があって、その円(球)が割れて波となって広がり、世界が形作られているということをイメージしました。ですから円は固有です。固有と言うよりも孤高です。一旦、半径が決まって円(あるいは球)が出来たら、それ特有の世界を作ります。ですから波には中心に唯一つ円(球)があります。それが反映して波の周辺部は円となります。ですから最初の円(球)が重要です。これが波の最果てまで貫いていると考えるべきです。

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