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PC技術/システム技術

クラシック音楽データベース

最終更新日:2006/07/03 方式変更

●背景

 クラシックについてはCDを多数保有(バロックまでの古楽器演奏のもの中心)しているが、

  • POPS系を含めて、CDから直接音楽を聞くことは殆どなくなり、専用オーディオ装置は既に処分して全くない。
  • 専らPCまたはポータブルオーディオで聞く。車でポータブルオーディオを鳴らせるようにカーオーディオを工夫している。 
    →サウンドボードやPCスピーカは高音質型なので、結構いい音。また、ヘッドフォンで聞くことが多い。
    →元々、音感や耳が悪いので、音質にはさほどこだわらないし、聞き分けもできない。

などから、デジタル化(192kbpsのWMAファイル)して、PCで管理するのが前提となる。POPS系は既に実現している。

 最近のWMP(ウィンドウズ・メディア・プレーヤ)ではメディア・ライブアラリ管理機能や、WMAタグの自動設定など便利な機能が実用レベルになってきている。特に、POPS系では問題ない。
 しかし、クラシックでは以下の注意すべきポイントや問題点がある。

  • 音楽自体に構造がある(作品が複数の曲や楽章から構成されている)。
  • 再生は原作の曲順を守るのが原則(まさか、楽章をランダム順にして聞く人はいない) だからと言って、一つの作品を一つのWMAにする訳には行かない。
    →変換作業が面倒、ファイルサイズの問題、部分再生の問題。
  • 一方、インタネットから自動的に得られる曲情報では、言語がマチマチ。
    →日本語、英語、独語など。
  • また、表現方法がマチマチ。
    →作品名、曲名、楽章などの表現方法。漢字、カタカナ、全角、半角など。
    →ポータブルオーディオではWMAタグの曲名(トラック名)順に再生するものが多く、これが破綻することがある。
    →用語や語句が統一できなく、検索などで問題となる。
  • WMAタグはWMPにて個々に編集できるが・・・・
    →しかし、これは頗る面倒。

などなどで、これまでクラシック音楽のデータベース化は進んでいなかった 。WMAタグのプログラム制御が大きな鍵であるが、最近、WMPのSDKを調査した結果、WMAタグをプログラムにて自由に参照/設定できるクラスライブラリを見つけて、それを実現できたことが大きい。

 WMAタグで情報をしっかり持っていれば、データベースはWMAファイルから一意的に生成できるので、わざわざデータベースとして別途持つのは無駄なように思えるが、全てのWMAファイル(概ね、1000曲以上)から情報を取り出すのは時間が掛かり、実用的ではない。WMPや他の音楽管理ソフトでも結局はWMAタグから取り出した情報から自前のデータベース(キャッシュ)をチャッカリ構築している。

●方針

 暫く、POPS系の充実に専念していたが、一段落したのでクラシックを開始。以下の方針で行っている。

1.音楽(音源)ファイル

  • 192kbpsのWMAファイルとし、ファイル単位は楽章単位(CDでの録音単位)とする。
    →以前、同等のMP3と比べてこれにした。
  • WMAタグは自分で設定するが、情報源は自分の音楽データベースとする。
  • WMPとの連携を図る。

2.音楽情報

  • 現在、インタネットで作曲者ごとの全作品リストが紹介されている、それをもとにデータベース化する。超大物のバッハ、ヴィヴァルディの全作品は完了。
    →以前全て自分で入力しようとして挫折した。インタネットは有難い。
  • 作品の内部構成についてはインタネットでもあまりないので自分で入力する。

3.利用形態

 音楽の情報をいかに表し、いかに持つかは、音楽の利用方法などで決まる。筆者の場合は、以下の通りで、赤字が要求する基本仕様となる。

  • PCやポータブルオーディオで聞く。
  • 車内で聞く。列車内で聞く。旅先で聞く。ウオーキング中聞く。写真を撮りながら聞く。つまり、可搬性が必要。
    →高音質なディジタル化
  • 当然、楽章の順や曲順は守る。
    →構造化、タグ情報の整備
  • その時に応じて聞きたい曲を素早く選びたい。
  • 時には、聞き比べをしたい。
    →統一されたデータベース化、タグ情報の整備、検索機能

4.情報構造

 利用方法から情報の構造を決定する。作品に関する情報と、演奏に関する情報は互いに独立させ、以下のようにする。

  • 具体的な曲(CDにある曲)は作品情報と演奏情報の二次的な組合せで表す。
  • 作品単位(所謂作品番号が付いた単位)を主マスタとし、予め全作品リストを用意する。
  • 作品は作品番号(但し、作者自身の番号 Op.99 などではない)で管理する。(折角ユニークなコードがあるのだから積極的に利用する)
  • ディジタル化されたファイルの情報として、音源となったCD番号とCDトラック番号を付随させておく。
    →必要とならば、CD単位で再現、演奏できる。
  • 作品を構成する楽章単位を曲マスタとして表す。
  • WMAタグは、本来の意味ではなく、独自の目的で利用する。
  • 所有のポータブルオーディオに合せた形態とする。

5.自動化

 データベース化、ディジタル化後のプロセスを自動化する。

  • Web情報を自動的に取り込んで自分のデータベースとする。これは、個々のWebに合わせて、専用アプリを作って対応する。
  • 所有CDをWMA化したファイルのタグの設定、曲マスタ生成は専用アプリで全自動化する。(これは既に完了)
  • 演奏を自動化する。簡易プレーヤではなく、専用のプレーヤ(VirtualConsertHall)を自作する。

 

<注意>

 このページの記事は、CDのコピーを勧めるものではなく、あくまで、個人が所有するCDを、個人の範囲内で利用する方法論を紹介しているに過ぎない。