マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.01.05
(地球最接近前日の姿です)

@20h26m〜39m(4分×3コマ) 撮影地:奈良県室生村
私用で京都へ出かけたのですが、同彗星が気になりクルマに道具一式積み込んでの移動となりました。
(マックホルツ彗星狂いも↑ここまでくると、自分でも呆れるほど...笑)

@の画像から反転画像を合成してみました。コマ部が明るく大きい。
ここまでFS-60C鏡筒+レデューサ(合成fl=約300mm)にEOS Kiss_D使用

ここからAD-VIX102SS鏡筒+レデューサAV-1(合成fl=360mm)、ニコンD70使用

A21h03m〜19m(5分×3コマ) 撮影地:奈良県室生村
地球最接近前日の同彗星は、3等台と思われます。知らない人でもすぐに気付くというレベルではありませんが
肉眼でも楽勝に見えます。肉眼で尾は判然とはしませんが、普通の視力があれば(3等星の)ピンぼけ恒星状=
「普通の星とは違うな(=ちょっとぼやけて見える)?」という感じです。
双眼鏡や望遠鏡低倍率で見ると、ダストテールもイオンテールも分かります。
(写真のようには見えませんが、それぞれの方向に伸びていることは明らかに分かります。)

Aの画像から反転画像を合成してみました。コマ部が明るく大きい。

地球に接近したことにより、コマ部分がより大きく明るく見える反面、イオンテールの明るさはそれほどでもなく、
(ダストテールは地球に対する角度があまりよくなく?)結果的に、コマ部とテール部の明暗差が激しい?ため
尾の見え方がイマイチな気がします。漆黒の空と暗さに馴れたフクロウのような眼があれば、肉眼で確認可能
と思われます。

撮影地(奈良県室生村)の空は、我が家とほぼ同じレベルです。京都から約1時間余りで到着しました。
到着時曇天で、その後1時間ほど少し雲が切れた時に撮影。
航空機の通過がやたらと目立つのは、関西空港などがあるからでしょうか..?

いずれの画像も彗星頭部を基準にRegiStax3で加算平均合成しています。(いわば疑似メトカーフ法?)
↑そのため、どの画像も他の恒星は全て同じ方向(彗星の運動方向)に少し流れて写っています
*撮影データ* 2005年1月5日(時刻は画像に掲載)

*撮影地* 奈良県室生村
*カメラ* @キャノンEOS Kiss Digital (IRC除去改造、ISO800)
        AニコンD70(ISO800、RAW)
*レンズ* @タカハシFS-60C+ボーグレデューサ合成fl=約300mmF5
         AビクセンAD-VIX102SS+レデューサ合成fl=360mmF3.6
*@タカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド
*AビクセンGP-D赤道儀、AGA-1オートガイド

各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、コントラスト等修正。