マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.02.05
@タカハシFS-60C屈折で撮影

@20h28m-54m (5分×5枚)↑画像の上が北方向
上の画像を元に反転画像を作成して元画像と合成したもの↓です

(画面の上は東方向で右が北方向です)
撮影した中の1枚に人工衛星が写っていました↓

20h34m-39m (5分)↑彗星を斜めに横切ったのは、多分、人工衛星です。
Aボーグ12.5cmED屈折で撮影

A21h08m〜34m(5分×5枚)

上の画像を元に反転画像を作成して元画像と合成したもの↓です

撮影直後の背面液晶モニターでイオンテールのスジを確認。今までで一番はっきり写っています。
(5分も露出したから当たり前か..笑)

今回の結果:地球から遠ざかって小さくなったとはいえやはりイオンテールは健在。ダストテールは少しだけ、というか
相変わらず目立たない。
肉眼でも何とか確認できます(ほぼ恒星状)。5cm双眼鏡では、イオンテールの方向も分かります。

今回の移動観察場所は、西側の視界がよい所でした。カシオペヤ〜北極星まで見えます。
雲がありますが、うまいことに彗星の方向(カシオペヤ)より西側で発生し、そのまま南へ流れているようです。すぐさま
器材を下ろして準備しました。
最近は、kiss_Dを使う器材を先に準備しています。これは、改造した20D用のワイヤーリモコンを使って露出時間と
撮影枚数、撮影間隔さえセットすれば後は放っておけるからです。

冬空と山間地なので、空の透明度は大変良好。北西方向に(多分下呂市と思われる)街明かりが一部見えるだけで、
なかなか暗い空です。思い切って露出を5分に伸ばしました。本当は10分程度可能な気がしましたが、彗星の移動も
気になるので、5分にとどめました。
↓今回の遠征移動地(岐阜県加子母村)の様子です。↓

左:センサー赤道儀+ED12.5cm屈折(D70)+76EDガイド鏡/右:EM-10赤道儀+FS60C(Kiss_D)

2月に入ってまだ一度も彗星を見ていないので、週末を利用して遠征を敢行しました。
午後まで待っても天候の回復は全く見込めず、ネットで天候のよさそうな場所を探した結果、長野県南部、
飯田・伊那谷方面の予報が晴れ100%なので遠征先に決定。
午後遅くに出発したので、岐阜県内に入る頃には暗くなってしまいました。とりあえず、岐阜県下呂市辺りで
腹ごしらえをすることに...。
夕食を食べ終わって外に出ると、空は雲が切れきれいに晴れているではありませんか。
(せめて中津川市辺りまで、と思っていましたが)急遽変更、近くの空が暗そうな場所を探すことに...。
脇道にそれ、林道らしきところに入りましたが、なかなか視界の開けた場所がない。視界開けても観測できる
ほどのスペースがない(除雪してない)、恐らく通行は殆ど無いとは思うがクルマを停めて道をふさぐわけにも
いかない。...と、焦り始めた頃..運良く見つかりました。あー、よかった。(上のような場所です)

加子母(かしも)村は、自宅から片道約200km。往復の途中、豪雪地帯を抜けなければならないのがネック。
特に問題なのは、五箇山〜白川郷、荘川IC間。国道なので除雪してありますが、この時期、圧雪・凍結路か、
新雪が積もっている状態。(凍結の危険はあるものの)道路がすいている深夜の方がかえって走りやすいが、
たまにカーブ出会い頭に対向車とすれ違うのがとても怖い。←逆に除雪されて雪のない路面は、消雪剤が
撒かれていることが多く、車体への影響が怖い) ←ここ(R156)を避ける場合は、日本海側を新潟方面か
米原方面へいったん抜けることになる。しかしその迂回距離が増大し、馬鹿にならない。
また、今回は帰路R256を利用したが、郡上市付近のヘアピンカーブ連続路が数km続き、うんざり。というか、
急な崖のり面に金網がオーバーハングで取り付けられているのを見たら、崖崩れというよりは、雪崩が起き
たらひとたまりもない、と急に怖くなった。別ルートを探しておこう。

*撮影データ* 2005年2月5日(時刻は画像に掲載)

*カメラ* @EOS Kiss_D(IRC除去機、ISO800) AニコンD70 (ISO800、RAW)
*レンズ* @FS-60C+レデューサ(合成fl=300mm) Aボーグ12.5cmED+レデューサ(合成fl=680mm)
@EM-10赤道儀ノータッチガイド Aセンサー赤道儀+76ED(AGA-1)で自動ガイド
*撮影地* 岐阜県恵那郡加子母村(下呂市境近くの林道です)
各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、トリミング、リサイズ等。