マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.01.23
(近日点通過目前の姿...月明が...)
@23h38m〜49m
(1分×9コマ)
昨日よりも澄み切った
好天に恵まれました。
...が、
天頂付近には満月間
近い月が明るく空を照
らしており、肉眼で3等
星がかろうじて見える
程度。(条件は最悪)
また、この彗星は尾に
ついては地球との位置
関係があまり良好でない
ため、特にダストテール
を観察しにくい状況が
続いています。
写真では、イオンテー
ルは青っぽい色に写り
ますが、月明かりがある
と空全体も青っぽい色
になるため、このイオン
テールとの識別(SN比)
が難しく(=写りが悪い)
なっています。
当初、いつものように
原板RAW画像からダー
クノイズ減算を行ってか
ら加算平均合成をした
のですが、モニターで
かろうじて見えた筈の
イオンテールが現れて
きませんでした。
何で原板では分かった
のに?..ということで、
思い切ってNR(ノイズ
リダクション)処理をせず
にそのままコンポジットを
したところ、左画像のよう
になりました。

上の画像を元に反転画像を作成して元画像と合成したもの↓です

(画面の上が東方向で右が北方向です)
A23h45m
   〜24h02m
(30秒×20コマ)


イオンテールは
もっと長いものと
思われますが、
いかんせん月が
明る過ぎます。

近日点通過直前
ですから、彗星は
一番尾も長く成長
している時期にな
りますが、既に地
球から遠ざかって
いるためか、逆に
衰えてしまった印
象すらしてしまい
ます。

それにしても月が
うらめしい!邪魔!

上の画像を元に反転画像を作成して元画像と合成したもの↓です
↓自宅前の観察風景↓

↑奥=FS-60C + EM-10赤道儀 / 手前=BORG12.5cmED + 同76ED + センサー赤道儀

見た通り、手前のセンサー赤道儀はSS2000PC仕様に改造中で、今回初めて天体に向けて動作テストも兼ねて観察。
EM-10から外して遊んでいた同用モーターを赤経・赤緯微動軸に直付けしています。EM-10もセンサーも歯数144枚
で、SS2000PCの設定変更が不要で助かりました。とりあえず12.5cmED(fl=680mm)の自動ガイドは問題なさそう?。
*撮影データ* 2005年1月23日(時刻は画像に掲載)

*撮影地* 自宅(富山県南砺市)
*カメラ* @ニコンD70 (ISO800、RAW) AEOS Kiss_D(IRC除去改造、ISO800)
*レンズ* @ボーグ12.5cmED+レデューサ(合成fl=680mm) AFS-60C+レデューサ(合成fl=約300mm)
*@ビクセン製センサー型赤道儀↓76ED屈折+AGA-1によるオートガイド
 AタカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド

各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、トリミング、リサイズ等。