マックホルツ彗星(C/2004Q2) 2005.01.06
(地球に最接近日)

@22h33m〜22h43m(3分×3コマ) 撮影地:富山県南砺市(自宅)
明日(7日)は、プレヤデス星団にイオンテールが重なると思われます
(↑残念ながら、7日は寒波のため遠征観察行を断念しました)

A22h33m〜22h42m(3分×3コマ)
何だかクラゲのような感じ...もつれあった足のように見えるイオンテールが印象的

京都から帰った晩の彗星。当初から好天を期待してなかったので、これは嬉しい誤算。自宅到着後すぐ準備しました。
Aの画像を反転合成したもの=コマ部が大きく明るい。イオンテールは複雑そうですがコマ部に圧倒されています。

地球最接近日の同彗星は、プレヤデス星団M45にもごく近いところに見えています。(プレヤデスへの再接近は7日)
明るさは確実に3等台と思われます。(全光度だと2等級かも?)近くの2等星よりは暗く、4等星よりは明らかに明るい。
(知らない人でもすぐに気付くというレベルではありませんが)
肉眼でも楽勝に見えます。肉眼で尾は分かりませんが、普通の視力があれば一見(3等星の)ピンぼけ恒星状。
「普通の星とは違うかな(=ちょっとぼやけて見える)?」という感じ。

京都からの帰宅走行中、石川県に入った頃から晴れ間が見え始めたので休まず一気に自宅へ直行。周りに雲はある
ものの天頂付近は問題なし。むしろ地元スキー場のナイター光がせっかくの星空を邪魔していました。
ともあれ、この時期ではめったにないことなので、ライトシュミット鏡筒を持ち出すことにしました。→画像Aです。
22時30分、ようやくナイター光が消え、本来の夜空に戻りました。(=露光時間も2倍に伸ばせる)
しかし、ここまで持ち堪えていた雪雲が再び空を覆い始め、ナイター消灯後わずか15分で星空は見えなくなり終了。
(いったんは諦めていたのに)見えたから吉としますが..何とかならんのか>せめて空を照らさないで>ナイター光。

いずれの画像も彗星頭部を基準にRegiStax3で加算平均合成しています。(いわば疑似メトカーフ法?)
↑そのため、どの画像も他の恒星は全て同じ方向(彗星の運動方向)に少し流れて写っています
*撮影データ* 2005年1月6日(時刻は画像に掲載)

*撮影地* 自宅(富山県南砺市)
*カメラ* @ニコンD70(ISO800、RAW)
        AキャノンEOS Kiss Digital (IRC除去改造、ISO800)
        
*レンズ* @ニッコールED180mmF2.8(絞り開放)
        Aミカゲ18cmF4[ライトシュミット鏡筒(fl=720mm)
*@タカハシEM-10赤道儀ノータッチガイド
*AタカハシNJP赤道儀、AGA-1オートガイド

各JPG画像をRegiStax3を用いて彗星頭部基準で加算平均合成。
Photoshopで色調レベル、トーンカーブ、コントラスト等修正。